mixiユーザー(id:8642293)

2017年02月16日22:00

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「ツナグ」を読んで

使者(ツナグと読む)によって生きている人と死者が一夜のみ再会することを通してそれぞれの人間模様を描く短編集。

著者の辻村深月氏の作品として「島はぼくらと」を読んで、楽しい青春物語を書く人なんだと思っていたが、今回の作品は違っていた。どちらかというと、この本の方が著者の本筋なのかな。。。

どの短編も生きている人と死者が生きていた時の関わりと再会時の状況については描かれているけれども、再会後、生きている人がどうなったのか短編の中には書かれてないのでフラストレーションを溜めながら読み進んだ。

後の事は、読者が勝手に考えてってこと?!

しかし、最後の短編「使者の心得」で、高校生がどうして使者(ツナグ)になったのか、それぞれの短編で生きている人が再開後どうなったのかが網羅的に書かれていた。少しは、フラストレーション解消。。

伊坂幸太郎氏の作品を読んだ後に読むべき本ではなかったかな?!
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