mixiユーザー(id:8642293)

2017年02月03日21:27

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「空中ブランコ」「イン・ザ・プール」を読んで

両作品とも、個人病院の御曹司でもある精神科医とその患者達とのやり取り(交流)を描いた短編集。

主人公の精神科医が全くユニーク。注射が大好きで、愛車はポルシュ。子供がそのまま大きくなったようなやんちゃな先生。

一応医師免許も取得し、医学博士の学位をとっているのだからそれなりに頭は良いのかも。。。でも、裏もありそう?!

普通の小説なら、主人公が奇怪な行動をしても、それには深い思慮の元で行われたというのが落ちになるのだろうけど、この物語はそういう落ちとは無関係であるところが面白い!

空中ブランコ乗りである患者の診断にあたっては、自分が太目の体型にも拘らず自ら空中ブランコに興じて観客から喝さいを浴びるとか(もちろん、最後は見事に落下!)

美人コンパニオンである患者の診断にあたっては、気に入られようとせがまれるままに高級バッグをプレゼントしたり。ただ、このコンパニオンがバッグを売ろうとしたところ、これは偽物だったとか (どうも上野公園でいかがわしい者から買った物らしい)

楽しく読めた小説でした!
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