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2016年12月23日17:07

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🟡 いや、ホント

先月青森の奥入瀬に行った。
11月の奥入瀬は寒い。
そう聞いていたからその日、家を出る時に手袋をダウンのポケットに突っ込んで出た。
そして乗り物を待っている間、手首にファーがついたその手袋を取り出してみたら、驚いたことに指先の部分の皮が剥けているではないか。
合皮ってこうなるんだ!
乗り物に乗る直前のことゆえ呪いの言葉が口から出る。

一昨年フィンランドに行く時買ったばかりだぞ!
しかもまだ数回しか使ってないんだぞ!
普段はドラッグストアで売っている300円から500円の手袋を使っている私がだね、奮発して2000円近くだして買った手袋なんだぞ!
お出かけ用だったんだぞ!
そりゃあ、そりゃあ、そりゃあ!
…ユニクロだったけどね…

結局その時は駅中のユニクロで手袋を買った。
またしてもユニクロ!
何しろ早朝ゆえにそこしか売ってるとこはなかったのだ。
合皮は懲りてニットのフツーの値段のものを買った。
1000円もしなかった。

合皮の手袋は捨てよう。
その時その手袋のファーの部分が目に留まった。
瞬間、頭に100ワットくらいの電球が灯った。
これ、使えるじゃん!

かくして買ったばかりのニットの手袋の手首には今、移植されたファーが
「おーほっほっほ」と笑っている。
主人に見せたら呆れて言った。
「軍手にそんなものつけたって…」

でも私は幸せだった。
アイディアで捨てるところだった手袋を再利用ができたことに、ちょっとした満足感を得られたからだ。
そうなのだ。
満足感というのが幸せのキーワードなのだ。

幸せはお金ではない。
若い時は分からなくても仕方がないけど、晩年はやはりそれくらい悟りたい。
幸せは、これくらいささやかなものなのだと。

息子から10万円のお小遣いをもらっても、当たり前のように受け取って「感謝が足りない」と言われたと無邪気なまでにむくれていた知人の話を聞くと「持たざる者は幸いなり」と言うのは、しみじみ本当だと思う。

そして私は今、縁が擦り切れた台所マットをバイヤステープで縫って生まれ変わらせることにウキウキしている。

クリスマスのプレゼントにしては神さまもなかなかやってくれるもんだ、と思いながら。
いや、ホント。




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