mixiユーザー(id:1506494)

2016年12月20日19:08

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ヒッチコック/トリュフォー@ ジャック&ベティ

ポイントが8個溜まって、1本タダで観られることになったので、このところ
連荘ではありますが、気候も温暖でありますから黄金町まで行って参りました

サスペンス映画の巨匠に対してヌーヴェルヴァーグの旗手トリュフォーが
敬意を払っていたという事は、恥ずかしながら知りませんでした
ヒッチコックの作品は何本か観たことがありますが、トリュフォーについては
タイトルのみ知っているだけで、未観であります
なので、トリュフォーは単なるファンなのか、なんらかの影響を受けているのかも
わかりません

トリュフォーがヒッチコックにラヴレターを書いて、世紀のインタヴューが実現
したということは映画ファンの間では周知の事実らしいです(本にもなっている)
そのインタヴューの音源があること、その場にカメラマンが同席して画像が
あることで、それらに基づいて、またヒッチコックを愛してやまない映画監督たち
10名のコメントを基に、日記標題作のドキュメンタリー映画は製作されました

ワタシが最初にヒッチコック作品を観たのは、父親に連れられて行った「鳥」
小学生の頃だったと思います
それから長じて、同じダフネ・デュ・モーリアの原作になる「レベッカ」
因みにタレントベッキーの本名はレベッカだそうですが、そんなことはどうでもいい
あのクソ生意気な女が復帰するかどうかなんてこともどうでもいい
そして、「めまい」はさらに時間を経て観ているはずであります

ところが、今回のドキュメンタリー映画ではこの「めまい」について尺を割いて
ヒッチコックの映画技法を説明しているのですが、ワタシはその詳細なストー
リーにほとんど記憶がない
確か同僚が高いところから転落する場に居合わせたことでそれがトラウマになって
高所恐怖症になる男の話だよなぁ、という程度です

キム・ノヴァクについては全く記憶なし
まったく、ワタシの頭の中はどうなっているんだろう(既にアルツが始まっているのか)

でも、言い訳をするようですが、それこそがヒッチコックの腕なのではなかろうか

「鳥」についても、最後がどうなったか、全く覚えていなかったのです
後に大人になってから見直して合点がいきました
鳥たちの行動が治まったところで、それを刺激しないようにそろそろと自動車を
動かし脱出を試みるところで映画は終わっているのですね
無事逃げおおせたのか、鳥たちに襲撃されてスザンヌ・プレシェットのように
目ン球をえぐられてしまったのか、クエスチョンマークのように閉じられている

つまりこれがサスペンスの上手いところであって、繰り返しの鑑賞に堪えるように
なっているのです(1回観てネタバレになったら、リピートが無くなっちゃいますから)

次つぎに恐怖心を煽って、それを次の恐怖感で忘れさせる
だから「めまい」の詳細について何も覚えていないのだ(ワタシのせいではない)
ということにしておきましょう

ヒッチコック作品は、映画のための映画であって、それで何かを訴えようとか
観客を啓蒙しようとか、核を廃絶しようとか、人種差別を撤廃しようとか目論んで
いるのではありません(と思います)
「鳥」については、ブラックパワーの台頭とそれに対する白人社会の畏怖を象徴
しているとの見方もあるようですが、考えすぎじゃないでしょうかね

観ている人が怖がって、その精神的ストレスを楽しんでくれればそれでいい
「たかが映画じゃないか」の精神だと思うのであります

ということを認識いたしました
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