西口のキタナシュランの洋食名店「ポパイ」が6月末で閉店していたとは知らなかった。
今にして思えば、何か感ずるとこがあったのか、最後に行ったのは5月末。いつも通りに「No.5」を注文。ハンバーグ、ハムの天ぷら、チキンカツ2個、付け合わせのカレースパゲッティ。相変わらずボリュウム満天で、美味かった。
54年の歴史に幕とは、オレが生まれる以前から、開業していたことになる。初代東京オリンピックでの欧米人の来日を目当てで始めたのか?
それが2代目東京オリンピックの再開発で閉店に追い込まれていたとしたら、何とも皮肉な結末だ。
さて、という事なら、ここもそろそろヤバイんでないかと、勝手に心配して訪問。
代々木「喫茶かんな」。
店頭にメニュウを見ると、代々木にしては強気の価格帯。
最近値上げしたのか、真っ白な価格文字がまぶしい。
入店。前客なし。オカミさんが客席で帳簿を付けていた。一人で切り盛りしているようだ。
客席だけはキレイに整っているが、棚やキッチン廻りは雑然。
この手の店にありがちな風景。無造作に備前の花瓶なんかが並べられ、思わず銘を確かめる。
チキンカツ(ライス付)¥950を注文。
トマトソースは無化調。カツの揚げ具合も申し分なし。美味い。味噌汁も濃くて美味い。東京下町のオカミさんの味付けだ。1皿に盛りつけてあるのは、皿洗いの効率を考えての事だろうが、妙な密集感が良い。
チキンカツがこれだけ美味いなら、その他のメニュウも試してみたいトコだが、いかんせん、一律¥950とちょっとした高価格。自家製では致し方ないと思うが、ポパイ程、惹きつけられる魅力を感じなかったのは事実だった。
後客が入店し、アイスコーヒーを注文。あっと言う間にサーブされた。
¥550取る割に作り置きなのか。まあ、そんなもんか。
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