土曜日、いつもの用事を済ませたら、バイクを定期点検に出し、それからクルマのオイル交換、そして「後妻業の女」を観に行こう、と予定していたんだけど・・・朝から雨が降り出して、一気にやる気喪失。
結局、クリニックに行き、水替えをした後は部屋でうだうだ。
日曜は、映画を観に行こう。
1本目は、ジャック&ベティで「シアター・プノンペン」。
カンボジアのポル・ポト政権による大弾圧は、国民の1/4が殺されると言う大虐殺を生んだ他、文化の破壊を引き起こした。
それまで300本を映画を送り出し、成長過程にあったカンボジア映画は、ポル・ポト派により製作スタッフ・俳優の殆どを殺され、フィルムも30本程しか現存していない、と言う。
これは、そんなカンボジアの映画界が、その弾圧の中をくぐり抜けた1本のフィルムを巡る人間ドラマを描いた映画です。
映画の抱えるテーマと、それを巡るドラマは重く、それでもこれを撮る、と言う志は立派ではあるものの、映画としてはこれはかなり苦しい。
偶然に頼り過ぎた物語の展開はご都合主義と言うレベルを越えており、脚本以前に物語の稚拙さが気になる所ですし、予算がないせいもあるのでしょうけど、回想シーンの部分は描写は至らぬ点が目立ちますし、俳優の演技も達者とは言えません。
ただ、その中でもあれこれ盛り込んでいる所は好感が持てますし、現在のカンボジア市民の暮らしが垣間見える描写などは興味深いものがありました。
「シアター・プノンペン」の後、地下鉄で桜木町に移動。駅前の立ち食いで蕎麦を手繰ってから、ブルク13で「君の名は。」。
この「君の名は。」はご存じ新海誠の新作。
もう大人気で、昨日、チケットをオンライン予約した際にも劇場中央付近は既に売り切れ、と言う状態で、勿論、当日は完売になっていた。そして、14:00の段階で、16:30の回まで既に残席少となっている状況。
・・・ま、天気悪いせいもあるんだろうけどね。
「傷物語」も完売だったし、「シン・ゴジラ」も残席少。「青空エール」も残席少の状態だったので・・・
映画は、これは新海誠の集大成にして最高傑作。
新海誠作品ならではの息を呑む程に美しい美術、コンピューター作画ならではの3Dカメラアングルによる大胆な構図。
物語の方も、“男女の入れ替わり”と言う「転校生」以来のお馴染みの展開で、軽妙な青春コメディ路線で始まるけれど、中盤で大きく転換。予想外に壮大な物語を描き始める。
新海誠らしい、すれ違い・・・それも時空を超えて、と言うのは・・・そう、「ほしのこえ」以来、新海誠が描いて来たテーマじゃないか・・・
そのすれ違いと届かぬ思いを、気持ちで超えた後に訪れるクライマックスを唐突に切った辺りも潔く、その後のエピローグで見事に締める。
こりゃスゲぇ、これはもう、今年のアニメベスト作品はほぼ確定、これはアニメ史上でも屈指の傑作ではないか。
主演の声をあてていたのは、神木隆之介と上白石萌音で、鑑賞後の館内では、「このキャストのまま実写で観たい」と言う声も出ていてそれはなるほど、と思った。
(でも、あの“世界”はアニメじゃないと描けないぞ)
あと、主人公の先輩役の声を長澤まさみがあてているんだけど、長澤まさみ、顔出し演技だとドン臭さが出るのだけど、声に艶があって、声優起用だと何故かいいんだよなぁ・・・
こりゃとんでもない出来だ。これはもう1度、劇場で観ておかないとな・・・
帰宅する頃、雨が降り始めた。
明日は午後から外出だ、酷い天気にならないといいけどなぁ・・・
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