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2016年08月07日11:12

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2016年 7月 1日(金) 藤原歌劇団 「ドン・パスクアーレ」

指揮 菊池彦典、演出 フランチェスコ・ベッロット、美術 マッシモ・ケッケット、衣装 クリスティーナ・アチェーティ、照明 クラウディオ・シュミット。ドン・パスクワーレ 牧野正人、マラテスタ 森口賢二、エルネスト 許昌、ノリーナ 佐藤美枝子。合唱 藤原歌劇団合唱部およびびわ湖ホール声楽アンサンブル。管弦楽 東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団。
日生劇場18:30開演。席は1階L列26番。第1幕第1場。序曲に続き幕が上がると、ドン・パスクワーレの屋敷の大広間。壁に所狭しと絵画が飾られている。美しい舞台に満足する。ところがすぐにドン・パスクワーレの牧野正人がこのオペラをぶち壊し始める。まるでリズム感がないのだ。それを指揮の菊池彦典が矯正できない。またエルネストの許昌の声も聴きづらい。こんなひどい藤原の舞台を見たのは久しぶりのことだ。第1幕第2場。ノリーナの部屋。ところが今回は第1場のパスクワーレの屋敷の大広間。この作品をよく知らない聴衆にはわかりにくいはずだ。この作品を何回も観ている者にとっても、実に奇異に感ずる演出だ。第1幕の幕が下りたところで帰ろうか迷った。ところが拍手がすごいのである。あの牧野正人に対し、ブラボーの嵐。弟子か友人かなのだろうが、実に破廉恥だ。若しくはまったく音楽がわかっていない。
第2幕。パスクワーレの屋敷の大広間。第1幕では満席だったのが第2幕では空席がぽつぽつとみられた。第1幕の余りのひどさに帰られたのだろう。この幕ではノリーナが大広間の飾りつけが気に入らないと、壁の絵画や壁紙をはがし、コンクリート打ち抜きの状態にしてしまう。ノリーナの佐藤美枝子はなかなかの好演であった。この幕は幸いなことに大きな破綻はなく終わった。
前の日に2日組のゲネプロを観たのだが、この時の折江忠道のドン・パスクワーレは破綻もなく、マラテスタの押川浩士、エルネストの藤田卓也がいずも良く、ノリーナの坂口裕子が少し弱いかなと思ったが、初日組本番に比べるとはるかにすばらしかった。
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