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2016年07月02日11:12

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『瞬花終灯(しゅんかしゅうとう)』 第四章『睡蓮の灯り』 PART6

  15.

「あなたは短絡的な道に逃げただけです。一番楽な方法を選んだだけだ。あなたは戦わず現実から目を背けている」

 女は上目遣いで雪花を睨んだ。眉が異常な程上がっており、瞳孔はこれ以上ないくらい開いている。彼女の息遣いがこちらに掛かるくらいに近い。怒りを帯びている彼女はなぜか涙を流しながら続けた。

「あなたには……子供がいますか?

 もしいるのならその子は一生消えることのない傷を背負わされるんです。その傷はどんなことがあっても消えません。

 時間が経っても、どんな言葉を貰っても、死ぬまで続いていくんです。あなたが思っている以上に人というのは色々な人と繋がっているんです。

 その全ての人を巻き込むことを本当に理解しているといっているのですか」

 女の感情が雪花に襲い掛かる。彼女にある感情は熱を含んだ憤りだけだった。

「私も刑事になるまではわかりませんでした。いえ、刑事になって捜査をしていても気づいていませんでした」

 女はかみ締めるようにいった。

「今年の春、私は一つの事件を担当しその解決に向かいました。加害者を捕まえたからといって事件は終わりません。被害者もそれで救われるわけではありません。お互いが様々な葛藤に苦しみ、後悔し、心を削られていきます」

 彼女は涙を含めながら続ける。

「私の心も枯れていました。それでも人は生きていかねばなりません。一方的に人の命を奪うことはどんな理由があってもやってはいけないことです」

 彼女の怒りは本心からきている、と雪花は思った。仕事で現場を目の当たりにしただけではここまでいえるはずがない。単純に殺人を止めさせるための説得ではないのだ。

「あなたはまだ話し合うことができます。それがどんなに難しいことだとしても自分の意思を相手に伝え続けていかねばなりません。お互いが納得できる道を模索しなければならないのです」

 ……なぜだろう、心が軽くなっていく。

 雪花は冷静さを取り戻し、自分の犯行がいかに稚拙なものか理解できるようになっていった。彼女の言葉は正論だが、心に響くものがある。

 この人になら本心を伝えてもいいかもしれない。

「……旦那はこの旅館を壊そうとしているんです」

「壊すというのは? 物理的にということではないですよね?」

「ええ。父から授かったこの旅館を改築していってるんです。ご存知の通り、和から洋にです」

「……なるほど」女は困惑の表情を作りながらも頷いた。「あなたにとってこの旅館は本当に大切なものなんですね。私も同じような経験をしたことがありますから、全部とはいえませんがなんとなく理解できます」

 ……そうなのだ、この旅館は私の全てだ。

 彼女に心の声を漏らした途端、心臓の血が沸騰しそうになった。枯れかかっていた心に一瞬で火がついてしまう。自分が生きてきた証を壊されることが何より辛いのだ。彼に対する怒りがひしひしと湧き上がってくる。

「だから彼を止めたかったんです。うちは老舗の旅館です、うちに来たお客様が幻滅するともうここには来てくれないかもしれない。別府は観光地です、お客様があってこそこの地は成り立っているんです」

 女と話をしていて雪花は自分の方が矛盾していることに気づいた。半年も前から計画していたがここで仙一郎をうまく殺した所でその先があるはずがない。自分はその後どうするつもりだったのだろう。

「あのイギリス人……接待している方が改築をしているんですね?」

「ええ、そうです。二人で温泉に浸かりながら、貸切風呂の改築の話をするつもりみたいです」

 女は何かを考えるように押し黙った。神妙な面持ちで眉間に皺を寄せている。

「入浴の時間は?」

「もうすぐ来ると思います。ですが三番目のお風呂の湯は抜いておきます。今さら謝ってもしょうがないでしょうが、どうかしていました。すいません」

「いえ、少し待って下さい」

 遠くから男の声がした。さきほど女と連れ立っていた背の高い男だった。

「僕に考えがあります。その三番目のお風呂は抜かなくていいかもしれません」

「春花さん、どうしてここに?」女は困惑しながら呟いている。

「実は桃子ちゃんのお酒に付き合いきれなくて……。夜風に当たっていたら叫び声が聞こえてきたんです。すいませんが話は全て聞かさせて貰いました」

「こちらこそすいません。多分それ、私の声です」女は恥ずかしそうに俯いている。「でもどうしてお風呂を抜かなくていいんです? たとえお酒を飲まなくても心臓に負担が掛かるお湯に浸かれば……」

「もちろん死にませんし、接待も成功できます」男は口元を緩めたままだ。柔らかい笑みを維持している。「ただし時間が必要です。冬月さん、お願いです。僕に三十分だけ時間を頂けませんか?」

「……わかりました」女は表情を変えずに答えた。「春花さんがそういうということは何か案があるんですね。なるべく多くの時間を稼いできましょう」

 そういって彼女は受付の方に足を進めた。目に強い光が宿っている。その光は確固たる意志を持っているようだった。

 ……仮に彼女が時間稼ぎをした所で何になるのだろう。

 雪花はうなだれたまま考えた。彼らはすでに三つの風呂があることを知っている。最後の一つだけ入らないわけがない。

「主人は三つのお風呂があることを連れの方に話しています。いまさら二つにしても……」

「いいえ、あなたの腕ならできますよ」男は軽快に答えた。

「私の腕で?」

「ええ、あなたなら三つの温泉を楽しませることができます。必ずです」

 男は静かに説明を始めた。それを聞いて自分にも一筋の光が見え始める。彼の作戦なら自分にもできるかもしれない。

 この人物は本当に花屋なのだろう、そう思わせるものがこの計画にはあった。後は彼女に掛かっている、本当に時間稼ぎができれば成功するかもしれない。

「すいません。話は変わりますが、食前酒に何か仕掛けをしていませんよね? 頭がガンガンするんですが」

「ええ、全くありません」雪花はきっぱりと否定した。「お客様がお酒に大変弱いだけだと思います」


  16.

……体が、きつい。

 仙一郎は浴衣に着替え風呂に入る準備をしていた。はっきりいって体調は悪い、先ほど食べたものを吐き出して来た所だ。もちろん持病の薬を飲んでも胃を痛めるだけだろうし、飲むわけにはいかない。

 しかし今日は入らない訳にはいかないのだ。今日のために半年間、有名な建築家を接待してきたのだから。

 ……今日だけは、なんとしてでも入らなければ。

 気合を入れ直していると電話の音が鳴った。

「社長、大変申し訳ありません。専用露天風呂の準備はできていたのですが、女将が接待を成功させるために工夫をしたいとのことで。すいませんが後三十分お時間を頂けないでしょうか」

「何だと? さっきは準備はできているといっていたのに、後三十分も待てだと? 待てるわけがないだろうっ。女将はどこに行った?」

 怒りをぶつけるように従業員に対していうとおそるおそる謝ってきた。

「すいません、露天風呂の部屋にいるそうです」

「俺の面目を潰す気か? もういい、部屋に来るように伝えろっ」

「……しかし、接待を成功させるためとのことです。申し訳ありませんが、お待ち下さい」

「接待を成功させるため? 俺のやり方では成功しないというのか? あいつに余計なことをさせるなっ」

 ノックの音が聞こえる。ストックが来たようだ。

「わかったな? 余計な真似はするなと伝えておけっ」仙一郎はそのまま投げるように受話器を叩き込みドアを開けた。

「仙一郎さん、そろそろお風呂に行きましょうか」

「そうですね、すぐ準備します」

 部屋を出るとストックが待ち構えていた。腕時計を仕切りに眺めている。どうやら待たせたことに苛立っているようだ。

「申し訳ありません。お待たせしました、では行きましょう」

 ストックの機嫌を損ねないように早足で歩く。彼も時間にはうるさいタイプだ。常に気を張っていないと商談を失敗させる恐れがある。

 彼を温泉へと誘導していると、先ほどロビーにいた女がエレベーター前で息を切らせながら立ち尽くしていた。

「リリー、どうしたんだ?」ストックが声を上げる。

「お父さん、今すぐお話があります。少し時間を下さい」

「何をいっている。俺は遊びで来ているんじゃない。ビジネスだ」時間が惜しいというようにストックは腕時計を何度も叩いた。

「もちろんわかっています。しかし今、報告しないといけないことがあります」

「何だ、要点だけをいえ」

「この花をご存知ですか」女は携帯に映った写真を見せた。

「知らん。これが何だというんだ」

「屋久島に咲く花です」女は携帯を閉じていった。「お母さんが撮った写真にこれが映っていたんです」

「それが何だ、それを俺に伝えて何になる?」

「私は今までお母さんが撮った写真に興味を持てませんでした。それはあなたの教えです。数字だけを追いかけることが私の使命だと思い、がむしゃらに前だけを見ていました」

「それは間違っていない。現にお前は刑事として身を立てているだろう? 刑事は感情では動かない。証拠で動くんだ。そこには数字がものをいう。0のものでは何も証明することはできない」

「いえ、それは違います」女はきっぱりといった。「0のものにこそ本質がありました。数字で表せないものにこそ人は動かされるんです」

「0のもの? 何だ、それは」

「感情です」

 女は力強く答えた。彼女の瞳はまっすぐに彼を捉えている。

「確かに刑事には物的証拠を押さえる力が必要です。ですがその証拠を得るためには人の感情を読み取らねばなりません。感情を読み取ることができて初めて刑事になれるのだと私は知りました」

「下らない」

 ストックは反吐が出そうだというくらいに女を睨み付けた。

「感情こそ不必要なものだ。数字には徹底した論理が詰め込まれている。だからこそ人を納得させる力がある。感情だけで動いている奴ほどろくな仕事をしない」

「母もですか? お母さんもそうだといいたいんですか」

「そうだ」ストックは大きく答えた。「百合は自分の感情だけで仕事をしていた。だから曖昧な自然という題材に身を委ねていたんだ」

「じゃあ、何故母と一緒になったんですか?」

「それこそビジネスだ。俺の力になると思っていたからだ」

 女は怒りを身に纏った。だが声には冷静さが含まれていた。

「それも違いますよね。母の写真を探していて気づいたことがありました。お父さん、あなたがお母さんを山に連れ出していた」

「何を……いっている?」ストックの表情が陰る。今まで英語で話していた彼は急に日本語を使い始めた。
「百合に無理やり連れて行かれただけだ。俺の意思じゃない」

「ではなぜ一人でお父さんが屋久島に行っている写真があるんですか? その日付はお母さんが行ったものよりも前でした」

「俺じゃない。全部、百合の写真だっ」

「隠さなくてもわかります」

 女は肩の力を落として続けた。

「私は屋久島に行った時、背の高い男性といったんです。家にあった写真は二つのパターンがありました。一つはお母さんが撮ったもの。もう一つは彼と同じような構図です」

 女は熱を持ちながらまっすぐにストックを睨んだ。

「写真を撮ることが趣味だったあなたならわかりますよね? 写真を撮る時には必ず身長差が出るんです。お母さんの身長では撮れない写真が山ほどありました。また視点が違うものも多くあります」

 ストックは唇を震わせ動揺していた。急激に勢いを失っていくのがわかる。

「私だってお母さんが遭難事故で亡くなったことは辛かったんです。ですがお父さんだってそうだったんでしょう? だからあなたは仕事から逃げた。感情を読み取らなければいけない刑事から逃げたんです」

「……」

 ストックは完全に押し黙っている。彼女に向ける視線すらない。

「感情を封印したのは私達、二人ともです。お父さんの方も辛い思いをしたんだと知った時、私はどうしても話がしたくなりました」

「止めてくれ。俺の過去を穿
ほじく
り返さないでくれっ」

「止めません」彼女は彼に寄り添うようにいう。「お父さんとちゃんと向き合いたいから、私は思いをぶつけます」

 一瞬の間、沈黙が訪れる。しかし口火を切ったのはまたしても娘の方だった。

「お父さんの生き方が悪いとは思っていません。それも一つの道だと思っています」

 娘は大きく息を吸い込んで父親を見た。

「ただ、私は、お父さんと同じような境遇にありながら逃げずに立ち向かっている人達を知っています。その方達は亡くなった方のことを忘れようともしていないですし、現実を受け止めています。それがどれだけ辛いことか私にはわかるんです」

 ストックは硬直したままだった。だが何かを観念したかのように穏やかな表情に変わっていた。

「私も逃げたくない、そう思いました。お母さんの感情がもっと知りたいから、来年もまたあの島に行こうと思っています」

 ストックは跪
ひざまづ
いた。その目には涙が溢れていた。

 女は腰を降ろして彼に手を差し伸べた。

「今度は一緒に行きましょう。お父さんにも必ずお母さんの声が聞こえるはずです。家族の血は決して消えることはないのですから」

 ストックは女の手を掴まずそのままうな垂れた。

 女は腕時計を眺めて背を向けた。

「以上です。どうぞ、ゆっくり温泉に浸かって考えて下さい。特に三番目のお風呂がお勧めですよ」

  17.

 ストックと共にエレベーターで降り、露天の部屋へ移動した。すると雪花と浴衣を着た背の高い男が露天の部屋から荷物を持って出てきた。

「申し訳ありません、長らくお待たせしました」手に持った黒いビニール袋を置いて雪花は頭を下げた。

「……お前、わかっているんだろうな。俺の顔を潰しやがって」

「お叱りは後でいくらでも受けます」

「わかっているのならいい。早くどけっ」

 雪花を払いのけ戸を開ける。脱衣所を見渡したが変わりはない。

 何も変わっていないじゃないか。あいつは何をしたんだ? それになんだあの男は?

 ストックと一緒に脱衣所で服を脱ぎ、第一の湯・檜風呂の部屋に入った。早速かけ湯をして大きな風呂に二人で浸かる。

「いやーいいですな、とても気持ちいい」

 仙一郎は機嫌を伺うようにいったが、ストックの顔には何の表情もなかった。そのまま慌てて説明に入る。

「ここは檜で作っているんですよ、檜独特の清々しい香りを味わってもらいたくて作りました。反対側に大浴場があるんですがそこも檜で作っています。ですがストックさんのお好きなように変えて貰って結構です」

 タオルを頭に乗せ次の部屋を覗いた。湯の煙でぼやけているが第二の湯・樽湯にも変化は見られないようだ。

 会話がなく重々しい。仙一郎はゴマをするように笑みを浮かべて続けた。

「次は一人用のお風呂です。うちでは樽湯と読んでいるんですがね。ですがストックさんのデザインで作られている風呂の方が高級感がありお客さんを呼べると思います。どうぞ意見があればなんなりといってください」

 ストックはああ、と声を漏らしただけで目には光はなかった。無表情ながらも左の風呂の樽湯に向かう。合わせて仙一郎も右の風呂に入った。

 第二の風呂場には工夫を凝らした形跡がないだけでなく、樽湯の量が半分くらいしか入ってなかった。

 ……ただ単に準備を怠っただけなのか?

 仙一郎は雪花に怒りをぶつけたくなった。徐々に湯の量は増えているがこのままでは湯冷めしそうだ。

「この風呂は炭酸が気持ちいいんです。どうですか? 旅の疲れが癒えるでしょう。半分にしてあったのも半身浴をするためです。ゆっくりと長く浸かれますからね」

 無理やり言い訳を並べ立てたが、ストックは引きつった表情で苦笑いした。彼の表情を見て自分の体調が悪いことにも気づく。やはり薬を飲んでおくべきだった。

 しかし、と仙一郎は首を振った。ここで風呂から出れば接待は間違いなく失敗する。成功させるために最後の風呂に浸からなければいけない。

「ここからこの扉を開けるとですね、最後の露天風呂が見えるんですよ」仙一郎は目の前に見える木で出来た扉を指差した。「私がこちらの扉を開けるので、ストックさんはそちらの扉をお願いします」

 ストックは返事もなく左側の扉を開け始めたが、途中で手が止まった。扉の奥の光景に目を奪われているようだ。その光景を見ながらストックは感嘆の声を漏らした。

「ストックさん?」思わず仙一郎は尋ねた。

「す、すばらしい……」

 ストックに視線をやると目に光が戻っていた。

 ……どうしたのだろう、そんなに露天が気にいったのだろうか。

 仙一郎も右側の扉を開けてみた。そこには今までに見たことがない風景があった。思わず声を失った。

 ……なんだこれは。どうなっているのだ?

 ここは本当に俺の旅館なのか?

  18.

 雪花は左手の時計を覗き込んだ。風呂に浸かってからあの二人は一時間以上も経っている。

 ……仙一郎は大丈夫だろうか、やはり倒れているのではないか。

 さっきは殺しの手口を考えて体が震えていたのに今度は生かす手口を考えて震えている。このままでは頭がおかしくなりそうだ。

 二人の姿を確認し、近くに寄るとストックが声を上げた。

「勉強になりました、ありがとうございます」ストックは流暢な日本語で頭を下げて来た。

「え?」

「大変いい風呂でした。日本のお風呂の素晴らしさに心を打たれました」

「いえ、そんな。喜んで頂けてこちらこそ嬉しいです」

 彼の心境に戸惑う。ストックが日本語を喋れることなど知らなかった、まして感謝されるとは思ってもいなかった。

 仙一郎の様子を見るとどうやら体に異常はないらしい。ほっと吐息が漏れる。

「……よかったよ」仙一郎はぼそっと呟いた。

「えっ? 今なんと、いいました?」雪花は自分の耳を疑った。

「よかったといったんだ、お前の用意した風呂がな」

 仙一郎は澄んだ目をしていた。しかし照れ隠しなのか言葉はぶっきら棒だ。

「正直に思ったことをいう。日本には日本のやり方が一番だ。今回の話はなしにして貰う」

「え? 本当ですか?」

 ストックは何もいわずに一人でエレベーターに乗った。そのまま彼に礼をすると二人だけになった。

「またここに来たい、そう思わせるものが欲しかった……」

 仙一郎は思いを打ち明けるようにゆっくりといった。

「俺はここにはないオリジナルを求めていた。だが本当に必要なものは目の前にあったんだな……」

 ……やっとわかってくれたんだ。

 雪花の目から溢れてきた涙が零れ落ちた。涙は止まらず着物の袖が滲む。

「ありがとうございます。私も、もっと、頑張りますから」

「いいや、礼をいうのはこっちの方だ。俺が悪かったよ」

 彼は頭を掻きながらいう。

「やっと気づいたよ。こんな所に大理石で出来た噴水なんかあってもおかしいことに」

 緊張していた糸がぽつりと切れる。仙一郎は眉間に皺を寄せて口元を抑えていた、それは彼がはにかんだ笑顔を見せた合図だった。その光景が懐かしく、付き合い始めた頃の記憶が蘇っていく。

 経営は確かに厳しい。しかし今の仙一郎を見ているともう一度一緒に頑張ろうと思える。別府にはやっぱり別府の温泉が一番なのだ。日本には日本のいい所がある。それを伝えることが私達の使命なのだ。

 雪花は今日が新しい再出発の日になるんだなと心の底から感じ彼にそっと身を寄せた。




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