書ききれなかった分の続きです。
聴き続けられるだろう良い作品との出会いは幸せだと感じます。
■Hollow Mellow 「Cinema Fantasia」
全曲素晴らしい!、…では終わってしまうので、特に好きな曲について簡単な感想を書こうと思います。
「Romantique」、MVやライヴで披露されていましたが、やっとCDで聴けるようになりました。
全編耳に残り、一部の隙も無い名曲だと思います。
「Lesson」、明るく、しかし歌詞の距離感が微笑ましい感じ。
器楽的な歌メロが耳に残り、多幸感に浸れます。
「Lamento」、純粋で哀しい切なさ。
この曲に関わらず、叶わないもの、手の届かないもの、失われたものへの一途な想いが魅力だと思います。
5拍子の優雅なリズムが、諦観の中に残る迷いを表しているように感じます。
「Seiren」、大好きな曲のリメイク。最高過ぎて死にそうです。
変拍子を含む全ての要素が、「これしかない」と言う嵌り方をしていて、構築美による幸せを感じます。
特にラスサビの終わり際のメロディ展開のカタルシスが堪りません。
Hollow Mellow結成が発表されたライヴで観て、衝撃を受けた思い出の曲でもあります。
「Twilight-暁のヴァンパイア-」、8ビートのリズムで盛り上がりやすく、変拍子も意識せずに楽しめるアレンジだと感じます。
サビの繰り返しでは、同じメロディでも、ベースの動きによってコード感が変わっていくので、そこはCDで聴き込んで楽しめると思います。
・Cinema Fantasia クロスフェード
http://www.youtube.com/watch?v=gzApdY4qdrA
■Vektor 「Terminal Redux」
名盤だと思います。
スラッシュの爆走性、コード感の邪悪さと荘厳さを残したまま、フレーズによっては、コンセプトに沿って描かれる想像力がプログレ的です。
VoivodやDestructionが比較対象として挙げられ易いと思うのですが、結果的に、Between the Buried and Meのような情景描写も感じます。
アルバム後半「Collapse」の叙情性や、ラストの「Recharging The Void」のプログレ感には、「スラッシュの枠に留まらない、こんなすごいバンドだったのか!」と感じました。
何かの模倣だけでなく、「この試みは、自分の感性に合うか?」をきちんと自問した結果の作品だと思えます。
・Vektor 「Charging the Void」
http://www.youtube.com/watch?v=-4e5Jw9T5Zk
■TEKARU 「TEKARU HECTOPASCAL」
ライヴで観て、CDを買うしかないと思ったアルバム。
ゲーム・ミュージックとして提供済みの作品のセルフ・アレンジです。
「鬼討ツモノ」、「Theme from THOUSAND MEMORIES」、「Eternity 〜 Immortality」など、メロディとプログレ・ハードなアレンジが噛み合った曲が特に好みです。
ただ、坂本さんのMCによると、プログレを意識した事は無い(!)との事。
・TEKARU - Eternity ~ Immortality (from Shoumetsu Toshi)
http://www.youtube.com/watch?v=7mHlogq-bNA
■Mardelas 「Snake to revive」
過去にDestoroseで発表された楽曲のセルフリメイク集です。名曲揃い。
ヴォーカリストが同じとは言え、演奏者が変わる事で印象が結構変わる所もあります。
独特なヴィブラート、圧倒的な感情の量が印象的でした。
まるでライヴのように、3曲続けて聴くような構成になっています。
ライヴ会場限定発売。
…終わる。
ログインしてコメントを確認・投稿する