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2016年04月25日11:50

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4月19日 志らく落語大全集

4月19日 志らく落語大全集  国立演芸場
JT落語で感じた、笑っておしまい。笑うだけの空虚感を、師匠に質問しましたら
映画を演劇をお芝居を、様々な芸能の楽しさを知っている観客に、
あえて落語を選んでくれた客に、演者としては「笑った後に何か残したい」との答えでした。
師匠談志家元の、金玉医者の域には達してないが、中身がない噺で何かを残したいと
バカバカしく笑わして何かを残したいと。深い落語の魅力に取り憑かれた気がします。

そして今日のプログラムのコメント、笑いのない人情噺に命をかけるなんて野暮
聴く側が江戸の風を理解していなければ無駄、こりゃ大変だ、
江戸の風を理解にまで至らなくても、志らく落語の魅力にはまってるから許してもらいたい。

立川がじら  世界の終わり
立川志らく  目薬・義眼
立川志らく  転宅
立川志らく  鉄拐

立川志らく  目薬・義眼
こんなくだらない噺に命をかけるいるのは、談志家元と志らく師匠と断言しています。
たしかに内容はくだらなくても、いやらしくならない表現や、義眼のフランスジョークの味わい
江戸の時代の日本では、フランスジョークの上をいっていた、洒落た大衆なんですね。

立川志らく  転宅
ネタ下ろし、普通の落語家なら、泥棒を騙す、お菊さんの色っぽさで勝負しそうですが
お菊さんと泥棒が、懐かしの色物芸人の話で、盛り上がっていくさまが、物凄くも面白い
お菊さんの語る芸人のフレーズに、それは東京コミックショーでと盛り上がる泥棒さん
東京コミックショー、東京ぼん太、早野凡平、横山ホットブラザーズ、黒澤明やペペ桜井
もう思い出せない、マニアックな芸人、大爆笑なのは、マニアックな客だけでないでしょう。
そして、鉄拐の余興の芸人探しの伏線になってる、素敵な構成です。
翌日に訪ねる泥棒さん、家の中で三味線の音色はと耳を澄ますが、聞こえるのは
横山ホットブラザーズ、の、おまえはアホか、だって。

立川志らく  鉄拐
鉄拐仙人の俗人ぶりは健在で、世俗にまみれて行く所が、悲哀を感じます。
過去の余興の芸人紹介の面白さも健在で、命短しと歌いながら空中ブランコで飛び移る、
さだまさしのメロディで芝浜を歌う、紐を使わず手指でアヤトリ、蛇を飲む蛙、
一部のマニアには受けるけど、一般受けしない、マニアックな芸人、ここにきたか。

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