mixiユーザー(id:6731788)

2016年03月13日07:03

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マイクル・コナリーで験直し

どうも気分が鬱ぐ。少々うつ気味か。
季節のせいかもしれない。二月三月はこういうことがある。
真冬のような日とおまけに雨。春の手前の足踏みが
こうも塞ぎ虫のもとなんだろうなあ。つくづく南体質。

こんなときには面白い小説が読む手だ。
マイクル・コナリーだ。『判決破棄 リンカーン弁護士』は、
あいかわらずというか、さすがのコナリーだとおもうよ。
今回はミッキー・ハラーとハリー・ボッシュの異母兄弟
コンビバージョン。

法廷ものということでいえばジョン・グリシャムだが、
コナリーはここに並行して地道な刑事捜査ものを持ち込んだ。
このあたりが新鮮であると同時に、時系列を追う緊張感の
途切れなさを生んだ。
アメリカの司法は日本のそれと大きく異なるが、こと法廷 の
おぼろげながらの部分が闊達に描かれる。
なるほどなあ、法律解釈もあるがこういう心理的作用の
やりとりが法廷にはあるのかと興味深い。
もっともどこまで現実に近いのか鵜呑みにはできないがね。
O.Jシンプソンの例もあるからねえ。

この小説が良かったのは法廷と刑事ものだけに終わらず、
家族というつながりを背景に置いてある。
そのあたりも月並みな犯罪小説を越えたのではないだろうか。
ちょっと、気分が回復したかもしれない。。。。
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