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2016年03月06日06:43

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春は近くにきたけれど

気温が少しずつ上がってきている。
週末、街も電車も微妙に人が多い。暖かくなると人も這い出てくる。
啓蟄とはよく言ったもんだ。

啓蟄とはいったいどんな虫が土の中から這い出てくるのか、という
ような質問があった。
はてどんな虫が・・・・?。
虫ではなく蛇やカエルのことを指すのだという。たしかに蛇も蛙も虫偏だ。
いにしえの人は冬眠から覚めて這い出てくる動物を、まるで虫の
ようだとあえて虫偏にしたんだろうかねえ。

昨日の新聞に載っていた記事によると、啓蟄、いわゆる春の基準を
気象庁がおこなっているとあった。
さまざまな動植物について、気象台職員が初めて姿を見た日を
「初見(しょけん)日」、初めて鳴き声を聞いた日を「初鳴(しょめい)日」、
植物は花の「開花日」などと記録に残すのだという。
ところが近年、この観測が休止に追い込まれる事例が相次いでいる。
鳴かない、姿を見かけない生き物が増えつつあるというのだ。

トノサマガエルを見かけなくなった。ウグイスの鳴き声が聞こえなくなった。
そんなことが全国の地域で起こっているというのである。
そういえばふだん、気にもしないあたりまえのようにおもっている
さまざまな生き物を見かけない、なんていうことが注意してみると
身の回りにあることに気がつく。

まるでレイチェル・カーソンの『沈黙の春』である。
あれはDDTをはじめとする農薬などの化学物質が、生態系に及ぼす
影響をとりあげたものだった。
気象庁が報告している動植物の変動は、温暖化の部分が作用している
のではないかとの見解ではある。
が、温暖化とて大局的に見れば、人類が文明と引き換えに生み出す
芥が及ぼすものであることにまちがいない。

四季の移ろいがどうも惚けてきたとおもっていたのは、あんがい
こんなところに原因があるんではなかろうか。
春の訪れがうれしくもあり、哀しくもあり、である。。。。。。。。。
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