新年一発目の飲み屋は向島と相成った。
知り合いの女性Mちゃんに教えてもらった「かどや」さんという。この女性、酒、特に日本酒は苦手で、飲み会でも殆どアルコールは口にしないのだが、昨年の秋、この「かどや」さんで自転車仲間の打ち上げ飲み会があった。
仲間が皆、美味そうに日本酒を飲むので、ちょっと好奇心が沸き、日本酒を恐る恐る飲んでみたら、思いの外、美味しく飲めた。「あれ?あたし結構飲めるのかな?」という事で、日本酒に合うツマミ「あん肝」を食べてみたら、コイツもまた、美味かった。ハムカツ、レバ刺、〆のカレーも美味かった。以来、すっかり「かどや」さんにハマってしまったという。職場は千束で、自宅は錦糸町。帰り道からはかなり外れる向島のこの店に、一人で3日連続で通う事もあるらしい。
「とにかく、美味しくて、ボリュームがあって、なのに安いの」
「でもね、ちょっとクセがあるお店かな?」
「店員さんがすごくぶっきらぼうで」
「マスターなんて客を客とも思ってないんだから」
「女将さんなんか、女性客にはとっても厳しくて」
「こういう雰囲気が気にならなければ、絶対オススメよ」
気にならない訳はないんだか「美味い、ボリューム、なのに安い」に魅かれて行ってみることにした。
「ごめんください。一人ですけど」
「そこのカウンター座って!2時間で出てってもらうよ」
17時過ぎで満席。人気のほどが伺える。
さて、Mちゃんに色々とオススメを聞いてきたので、それをベースに注文してみる
「すだちサワー、ピッチャーで。それからハムカツ」
ピッチャーは¥650。ジョッキ4杯分もある。
ハムカツ¥300。なかなかぶ厚い。美味い。
Mちゃん一番のオススメ、レバは早くも完売の様だ
「レバはもう終わっちゃった?」
「終わりです!」
「じゃあ、エンガワ刺は...」
「ないです!」
4杯のサワーをやっつけ、日本酒に切り替えた
「獺祭ありますか?」
「ちょっとまって!....はい、何?」
「獺祭くだっさい」
「....はい、だっさいお待ち」
獺祭¥450!美味い、ホンモノの獺祭だ
ならば、これもオススメのあん肝にマグロヌタと行こう
「あん肝にマグロヌタください」
「.....」
オーダー通ったのかな?...まあちびちび飲むか...
「あん肝にマグロヌタ、お待ち」
通ってた。ならば、獺祭もお替わりだ
うむ。「美味い、ボリューム、なのに安い」は本当だ
決して良い店とは言えないけど、割り切ればなんとかなるか
正月らしい華やいだ雰囲気だ
良い感じで酔ってきたが、ここは不案内な向島だ
泥酔しないウチに、、そろそろ〆るか
「カレーありますか」
「ハイ!ございます!」
あれ?急に対応が丁寧になったぞ?
「カレーお待ちどうさまです」
ありゃ?カレーってルーだけか。ライスないのか。道理で¥300な訳か
飲んで食べて、お会計は¥3000丁度
また来ようかな?どうしようかな?
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