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2015年12月29日16:19

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創造と神秘のサグラダ・ファミリア (Sagrada: El misteri de la creacio)

昨日に引き続き、黄金町のミニシアター Jack & Bettyに足を運びました
言わずと知れたガウディの未完の建築物、サグラダ・ファミリア建設プロ
ジェクトに関するドキュメンタリー映画です

そもそも言わずと知れたといっても、言われずとも知っているのはガウディの
名前と、今現在も未完であることぐらいで、具体的には何も知らない
漠然と19世紀建築だろうなと思っていましたが、着手が1882年で
また、ガウディは来年が没後90年にあたるそうです(意外と最近のことなんだ)

何故に未だに完成に至っていないかというと、ガウディ本人が電車に轢かれて
亡くなった(これは知りませんでした)、その後スペイン内戦でガウディの残した
資料や模型が焼失・破損した
内戦に勝利したフランコ政権の圧政により、工事が中断・遅延、むしろ逆行した
など、慢性的資金難もあったそうです
作業人が一人で細々と工事していたこともあったとの証言もありました

その後、年間300万人もの観光客が押し寄せるようになり、その落とすカネで
財政難も解消され、建築技術の進歩もあり、ガウディ没後100年の2026年には
完成予想の見通しも立ったとのこと

でも技術の進歩は一方において、パリ−バルセロナ間高速鉄道の地下工事が
建物の地下を通るなど、アゲンストの要素も見せているのは皮肉なことです
また、このプロジェクトへの反対運動も多く、あのコルビュジェやグロピウスも署名して
いること、反対派が教会堂正面に住宅地を取得し、市当局もそれを認めたことなど
国家的プロジェクトとばかり思い込んでいたワタシの認識の甘さを痛感させられました
スペインはコテコテのカトリック教国だけど、政教分離ははっきりしているのですね
公人の神社・仏閣への参拝・参詣が厳しく糾弾される我が国だけではないんだ

建設現場を映像で拝見すると、ため息の出るほど壮大な建造物で、これを
こつこつ手作りしていたのですから、未だ完成に至らないのもむべなるかな
言われて気づいたのですが、教会は平面建築で(バベルの塔とは違います)
それなのに土台だけで地上70m、その上に高さ130mの塔が建つとなると
本当に神に対して謙虚であると言えるのか
内村鑑三がこれを見たらなんと言うだろうと思いました

ワタシ自身はシドニー・ポワチエが主演し、黒人初のオスカーを受賞した映画
「野のユリ」で、それこそこつこつと自力で建てた教会堂がいとおしく思えます
教会堂の大きさが信仰の大きさを表すのではないと思いますので
あ、内村鑑三の影響があるのかな

昨日はジムで泳いだ後そのまま直行し、終映時間が15時30分で中途半端なため
昼飯抜きでしたが、今日は13時20分に終わったので、終映後近くの”家系ラーメン
(最近横浜では流行です)”「鹿島家」でチャーシューメンをいただく
家系にしては麺はそれほど太くなく、またこってりもしていませんでした
好みを聞かれないのも(麺堅とか油多めとか)意外でしたね…(写真3)
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