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2015年12月19日19:34

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日本ドイツリート協会第20回演奏会

今年は詩人メーリケの没後140年なんだそうです
メーリケと言えばヴォルフの歌曲(それ以外では知らないけど
ブラームスも作曲しているらしい)
ということで、今日の日本ドイツリート協会例会は
ヴォルフのメーリケ歌曲集から
いつもの通り、ポン友ガブリエル÷彦君のお誘いです

前回のリヒャルト・シュトラウス歌曲集では酷評させていただきましたが
今回はもうちょっとまともだったかな
R.シュトラウスは声の酷使&浪費(byエディット・マティス)なので
一にも二にも声に気を遣いすぎて、ドイツ語の発音や、表現までには
気が回らなかったのか
でも、ヴォルフだって発声は難しいはず(オクターヴの跳躍が多い)
まぁ、箸にも棒にもかからないのは、皆無じゃないけど、前回よりは減りました

だからといって、「歌」を楽しめたかというと、そんなことはなくて
音大を出ているから、一応発声には気を遣っているけど、発音が浅いんですね
ドイツ語に聞こえない

表情を豊かにするつもりで、やたら顔の筋肉を動かしても、打ち所が悪かったかな
とか、季節の変わり目だからね、という感じに見えてしまう
できている、例えば津山恵さんと比べると、その差は歴然としています
やるべきことができていないのは明らか

音大を出たプロだから、厳しく言っているのです
経歴を見ると「誰それに師事」と書いてありますが、誰それさんに一体何を習ったのか

昔、畑中先生のレッスンに立ち会ったことがあります(伴奏を仰せつかった)
先生の指示により、本当にドラスチックに演唱が変わるのです
持ち声や技量が瞬時に変わるわけはない
だけれど、情感や訴えるものが違うんです

シュヴァルツコプフが「リートを聴く前と後では人生が変わる」と言っていました
それは歌う方の責任でしょ
歌う側が、まず変わってくれなくちゃ
音大出身の肩書が泣きますよ

なお、ポン友ガブ君の演唱を録画してYouTubeで皆さんにご披露しようと思ったのですが
本人の承諾は得たものの、場内アナウンスで「撮影・録音・録画は固くお断りいたします」
とやられてしまったので遠慮しました
ここは「許可のない撮影・録音・録画」とするべきではないでしょうかね
ヴォルフなんだから著作権は切れているだろうし、歌い手の財産権を侵害したり
名誉を著しく毀損するものでもないと思うんだけど

ガブ君の歌を聴いてほしかったな
最後の「あばよ」のジェスチャーは、ちょっと遠慮気味だったけど
ヴォルフの諧謔味や、演劇的要素をガブ君流に発揮していましたよ
ドイツ語は相変わらず上手いです
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