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2015年10月29日07:04

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香菜

パリ、19区と20区の境に長い坂道がある。ベルヴィルの街。
ここは難民の町だそうで、世界で争乱があると難民が逃れ住む街なんだとか。
通りを歩くとユダヤ人、アラブ人、ベトナム人、中国人、さまざまな
人種に出会う。意外にアフリカ系は見かけない。コミュニティが違う
のかもしれない。

坂道の途中にちょっとした中華街がある。パリは大きなチャイナタウンが
ない代わりに、 小さな中華街がいくつか点在する。
ベルヴィルのそれはなかでも庶民派の店が多いところだ。
食堂があればそばには中華食材の店がある。香菜の束を見つけたのは
そこでだった。手のひらに余るくらいの一束が日本円にして二百円
くらいのものだったように記憶する。

あれは生鮮ならば、ましてや束になるとさすがに匂うものなんだねえ。
香菜が嫌いだという人は案外多い。スタジオに持ち込んだらみんなに
嫌がられた。
パンにはさんで昼めしにでもとおもったが評判が悪い。しかたなく
ベトナム料理屋に持ちこんで、こいつで料理を作ってくれといったら、
出てくる料理になんでもかんでも香菜が入っていて、これまた評判の
よいものと、さすがにこれはなあと云われたりした。

シャンツアイと言うんだろとおもっていたら、ベトナム語ではなんとか
と言い、違うと言う。
人のよさそうなマダムが片言の英語で、中国人は香菜の使いかたを
知らないと、小馬鹿にしたように力説していた。

中に海老とシャンツアイの入った湯葉の巻き揚げは美味いよ、と
説明したかったが、英語も怪しければフランス語はタジタジなので、
まあともかくウイウイとだけあいずちを返すのみだったなあ。
あれは湖南料理だったろうから、ベトナムに近い。シャンツアイの
使いかたも 似たようなものなんだろうとおもわれる。

あの独特の匂いというより臭みがたまらない。コリアンダーというと
ちょっとニュアンスが違っておもえる。
やはりシャンツアイって感じなんだよなあ。。。。。。
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