mixiユーザー(id:6731788)

2015年10月23日09:40

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「看板あれど町は無し」

来月から新聞購読をやめる。
ipad片手に各社の記事はいくらでも拾える。一社に固執したければ
配信購読すればいい。広告のために紙代を払うのはもう馬鹿らしく
なった。

新聞に掲載されている記事を鵜呑みにするかどうかは、読み手の
判断力の問題で、新聞になにを期待するかは、記者が拾い集めた
ネタとそれを読ませる文筆力に読みごたえがあるかどうかにある。
やめようとおもったのは、とにかく内容がつまらなくなったに
すぎない。

しかし、けさの朝日新聞にひさびさに面白い記事が載っていた。
記事の内容はこうである。
米国ニューヨーク州の片田舎に、かつて地図上にだけ存在した
「架空の町」がある。その町の名は「アグロー」という。
約90年前、ガソリンスタンドのチラシ広告に洒落で架空の町名
「アグロー」としてのっけたところ、その名をつけた民宿が登場し、
はたまた或る地図会社がなにを勘違いしたか、発行した地図帳に
「アグロー」という地名を印刷してしまった。

60年後、こんどは或る作家がアグローを題材にした小説を発表し、
映画化にまでなってしまった。
それからがたいへんで、アグローを訪ねてくるファンが現れてくる。
いつのまにかグーグルの提供するネット地図に、あるはずのない
アグローの地名があらわれたから話題はどんどん拡散。

グーグルに指摘したところ、まじめに間違いを認め、削除し翌日
にはグーグルの地図からは消えたという。
しかしいまだにアグローの町探しに訪れるひとは途切れないし、
ネット上にはアグローを「訪れた」というひとのコメントが
のっていたりするという。

現代のおとぎ話である。
書いた記者は「宮地ゆう」という。

この記事を五段抜きで掲載してある。こういう新聞が毎日なら
紙の新聞購読をやめないんだけどなぁ。。。。。。。


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