団地市場の狭いスペースに「文房具・書籍・ファンシー用品・たばこ」まで取りそろえ、最近では撤退した店の空きスペースを利用して、団地の高齢者向きのちょっと気の利いたおしゃれ用品も扱っている。むっつりしたおじちゃん、愛想がよくおしゃべり上手で客が足を止めるおばちゃんは手縫いの黒のベレーをかぶって、いつも気の利いた服装でいる。
さてここで私は6歳の時から、学習ノートから理科の実験の豆電球まで世話になり、少子化が進んで大変であろう経営にも一役買いたいのである。
「井上ひさし短編中編小説集成」全12巻月1刊行を頼むことにした。
本は2割と利が薄い商品だが、岩波の、5千円ほどの本なのでちょっとした日銭にはなるだろう。
いつも愛想よく「入荷しましたよ」と電話をくれ、ラスト2冊を取りに行ったときは
1万202円なのに1万円ぽっきりにおまけしてくれ、店の名が入ったボールペンを3本と「パイン飴一袋」をくれた。
こんな本屋、ほかにあるか!?
心から好きだぜ、もとかわ文盛堂!
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