９月１１日 月例三三独演 イイノホール
気持ち良いリズムに乗せられる心地よさ、爆笑する時間がもったいないくらいです。
リズムに酔っていると、フレーズがドンとぶつかって来て、落語ってこうだよね、と嬉しい。
久々の三三独演でしたが、こんな良い落語が聴けるなら、通う回数が増えそうです。
柳家三三 五目講釈
柳家三三 万両婿
柳亭市弥 禁酒番屋
柳家三三 次郎長外伝 小政の生い立ち
柳家三三 五目講釈
開口一番無しで三三師匠の登場、お決まりの落語会で飛び回る旅の話のマクラ
日本は狭くて広い、高知ー広島、米沢ー青森、時間のかかり方や、青森のりんご屋さん話
面白くも長いマクラは、師匠小三治に似てきたか。
二代目、三代目になると、どうしようもなくなる、商家も落語家も、頑張れ正蔵、サラッと語る
後から話してましたが、楽屋に三木男さんがいたらしい、三木男さんも頑張れ。
リズムの良い講釈に乗せられて、良い気分になっていると、那須与一のくだりで
引き絞った弓から放された矢が、ある権力者に当たった、客席の重々しくも同感のどよめき
それ以上のツッコミは無けれども、独裁者は落ち目にはなりたくないね。
柳家三三 万両婿
主役のはずの小間物屋さん、あまり出番がなくて、霊岸島のおじさん風の、大家さん
悪気はなくても、飲み込んで掻き回して、騒動を起こす。そんな騒ぎを
三三師匠のリズムの良い語りが、祭りに酔って自分を見失うような気がして来ました。
大家さんの早とちりで、最愛の妻を取られても、金と美人な若妻で、最愛の妻を忘れても
そんな事どうだって良いじゃないか、人生だってひと時の祭り騒ぎか。
柳亭市弥 禁酒番屋
酒のマクラ、その中でビールを織り込んだ替え歌を歌う、会長の弟子だからと言い訳か
番屋の役人が、飲むほどに酔って行く表情が、若いのに見事な芸ですね。
後に上がった三三師匠から、あの酔っぱらいは芸でなく地なんだと暴露されていました。
柳家三三 次郎長外伝 小政の生い立ち
旅のマクラの続きは、市弥さんも米沢は行った、米沢牛と仙台の牛タンが同じと市弥さん。
楽屋にいた、三木男さんも、米沢と仙台の区別が付かないらしい。
違うと場所と言ったら、仙台は岩手ですね、だって、市弥さんと三木男さんを信用するなと。
少年時代の小政に振り回される大人たちの物語、次��長の大人の目線が大人物に描く
小政は初天神か真田小僧の金坊で、次��長は看板のピンの親分の貫禄。
はしっこい子供が、ヤクザ者になるなんて、苦々しい事なれど、三三師匠の語り口なら
まあ良いんじゃないと、納得させる落語の世界、それに酔うファンの私も、苦々しい存在か
全てを肯定する落語の世界って、素敵です、それを語る三三師匠も素敵です。
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