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2015年08月30日10:11

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パッサッジョ 3

音が低音から中音域、高音と上がっていく時、声の質は徐々に変わっていきます。ノドの状態も変わります。

音が半音上がるごとの ごくわずかな変化を、訓練で均等にしておかないと、低音(胸声域)から中音(胸声と頭声のミックス)、中音から高音(頭声域)に移る境の音(パッサッジョ・チェンジ)で、響きの質が変わったり、固くなったり、鳴りにくくなったり・・・流れを壊してしまう大きな問題が生じます。

特に男声は、中音域から高音に移るところのパッサッジョは、はっきりしていて、重要な音です。

高音域では、咽喉(ノドボトケのところ)が前側に下がって、声帯が引っ張られて傾斜します。 
この、声帯の角度の変わる音で、急激に音質が変わらないように、少し前の音から、母音を閉じ気味にしたり、暗めにしたり、奥にもっていったり、音量を落としたり・・・の工夫と訓練が必要です。
必要な全ての筋肉が、関連して自然に動かないと、軽い柔らかい響きのパッサッジョ・高音になりません。

女声は、自然に変わりますから、問題ありません。
胸声と中音域(ミックス)のパッサッジョで、はっきり音が変わってしまう人は、胸声域を低く落とし過ぎています。

上のパッサッジョにおいて、もっと低い音から頭声のみにしてしまうと、音は弱く、響きの空っぽな、人工的に作られた声になってしまいます。
響きを、頭の方(鼻に・目の方に・高く・マスケラに・前に・・・)と教える先生が多いですが、中音域でこうしてしまうと、深い厚みのある声になりません。

パッサッジョをもっと高い音にとって、胸声とのミックスで高い音までもっていってしまうのも危険です。

女性の中音域は胸声と頭声のミックスで、音が下がるほど胸声の割合が、音が高くなるに従って、徐々に頭声の割合が増します。
正しいバランスをみつけて下さい。

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