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2015年08月14日10:09

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アクート(高音)の出し方

アクート(高音)とはパッサッジョ(チェンジ)より上の音のことです。
以前載せたイラストのように、声帯の角度が変わります。

アクートを勉強する前に、まず、何よりも中音!
出し方は基本的に同じです。

正しい中音とは : 正しくノドが開いていることと、もう一つ :
声はマシュマロ状というか真綿状というか、ふわっと柔らかい中心に、小さな芯の部分・核の部分・声の焦点;キラッと輝く硬質なカーンと鳴るところです・・・があります。(これがあるから、劇場で声が飛びます・話し声の中には、すでにあります)
これは、息を吸って、少し息を流しながら声を出す瞬間に捕まえなければいけません。 このアタックの瞬間にこのキラキラを捉えたら、あとは はずさないように、この一線をたどるように歌っていきます。

高音を出す時の注意点も、この2点です。
高音は、キラキラした核・芯・焦点の部分が、中音より大きくなります。
<ノドを開けること> と <キラキラの芯をとらえること> の二つができれば、高音は出ます。
どちらか一つしかできていなければ、高音は出ません。
ノドの奥を球状に開けること(力を入れて硬くせずに)・・・中音域より、さらに大きくあいている必要があります。
ゆば先生のイラストをもう一度ご覧ください。

練習は、高音だけやっても出るようにはなりません。壊れるだけです。
ヴォカリーゼの中で、時々 高音もスッと触る程度で充分です。
長く保たないこと・・・
中音だけのヴォカリーゼ8割、高音まで上がるヴォカリーゼ2割くらい。
2点に注意しながら・・・高音で立ち止まらない、出なくてもこだわらない・・・で徐々に慣らしていきます。

高音を練習するためには、まず、呼吸が既に正しくできている必要があります。
呼吸に使う筋肉(声のエンジンの部分)が、柔軟で自在、フレーズの中で息がギクシャクしたり、ブレーキがかかったり、しゃっくり状態にならないで、常に安定した・一定したス〜〜〜 でないと、正しい高音がでません。
一つの高い音を出す時も、高音が続く時も、打ち上げ花火みたいな息の使い方ではなく、柔らかい持続した息の流れの中・音の流れの中で、出します。
正しい息の量をコントロールできる、呼吸のテクニックが必要です。
そこがうまくいかないと、顎から首、胸にかけて、と首の後ろに力が入って固くなってしまいます。
高音を出す時、胸を高く、肩甲骨をくっつけるように胸を開いていくことと骨盤を少し回転させること(息を吸う時、お尻が下がって背中側が長くなる向き、吐きながら、少しずつお尻が上がって、おへそが下がっていく向きに戻す)が、胸の余分な力を抜くのに役に立つかもしれません。
息を吐きながら、肩を下げていくように・・・
顎は出さずに(引き過ぎもしないで)、顔をやや上向き・・・
ある人は、両腕を重たく感じて、重力に任せて腕を下げるようにしたら、高音が出るようになったとか・・・
その音が最高音だと思わず、次にもう一つ上の音を出す積りで・・・
色々、工夫してみてください。

高音の練習のためのヴォカリーゼは、下の音から始まる上行形を一つの母音で歌うと、最初の音の低いポジションをそのまま上に持っていきがちで、上にいきません。
下降形を二つの母音を入れ替えながら、の方がいいです。
速いテンポでやってみてください。
速いと考える暇がないので、下の音の声帯の鳴り方のまま、高音も騙されて(?)出るかもしれません。
初めの音のポジションを高くしておくこと。
音が変わると思わないで、一つの音の積りで・・・

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