ベルカント発声は、覚えること、訓練すること、考えることが、たくさんあるわけではありません。
気をつけるのは、たった二つです;
・ノドを開けながら、正しく息を吸うこと
・キラキラの線上で歌うこと
こんな単純な事です。
そして、これが身について(習慣になって)自然にできるようになったら、これすらも いつも考える必要はなくなります。
では、キラキラの線をみつけましょう。
片手を、目の高さに まっすぐ伸ばして、指先で 地面と平行に線を引くことを想像してみて下さい。
そこが、声の焦点、核、キラキラ輝く線です。
その線上に声をレガートに(つなげて)乗せていきます。
高音もそこ、低音もそこ!
音が高くなってもポジションを上げない、低くなっても下げない。
その線上で低音を出せば、胸声を使う時もきれいなミックス・ヴォイスになります。
アジリタ(速いパッセージ)も、その線上です。
フォルテもピアノもそこです。
線上に声を保とうとすると、自然にお腹のあたりを使うことになります。
そうしないと、線から外れてしまうから・・・
この自然にお腹にかかる圧力が<支え>です。
意識して構えたり、力を入れて支えようとするものではありません。
必要のないところでは、すぐリラックス・モードに戻します。
戻しておかないと、次に必要な時、使えません。
キラキラの線を保つために必要な時、必要なだけ、柔らかく使うのが<支え>です。
支えが足りないと、ノドが硬くなって負担がかかります。
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