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2015年08月02日09:19

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呼吸について


発声において 呼吸の重要度は70% とベルカントの歴史の中で言い継がれてきました。
それほど重要なものです。

ベルカント唱法は、呼吸も自然で、お腹やわき腹、背中に力を入れることはありません。
高音を出す時、音が大きく跳躍する時など、お腹の支えを使いますが、筋肉を使って固く固めるのではなく、下向きにふわっと柔らかく重みをかける感じです。
中音域では、ほとんど筋肉の力は使わずに歌えます。
お腹のどこかに力を入れて支えようとするのは、ベルカント発声ではありません。

息は吸い過ぎてはいけない、肩が上がってはいけない、あごを引いていなければいけない、お腹にしっかり力を入れて支える・・・などと教える先生が多いですが、
1700年代のカストラート歌手をはじめ、歴史に残る大歌手たちは、みんな胸を高く、上を向いて歌ってきました。

呼吸は、腹式と胸式の両方を使います。
肋骨が横に広がることで息が入り、胸と肩が上がります(胸式呼吸)。
同時に、横隔膜が下がることによって肺の気圧が下がり、肺の中に空気が送り込まれます。
下がった横隔膜はお腹の内臓を下に押すので、胃やお腹のまわりが外に出ます。(これが、腹式呼吸です。お腹を出すわけではなく、自然に出るのです)
息を吐いていくと、横隔膜が元の位置に戻って、お腹も中に入ります。
肩や胸も下がります。

骨盤の角度は、息を吸った時、少しだけ身体の前面・おへそ側が下がって、お尻が上がります。
息を吐いていくと、お尻が下がっていく感じになります。
お腹のまわりに力を入れて固めると、この自然な骨盤の動きを止めてしまいます。

息の吸い方は、山や海の美味しい空気を、気持ち良く吸い込むような深呼吸です。
吸う時に、口の奥から喉にかけて、ふんわり球形に開けます。
口の中で軽く微笑むようなイメージを持つと、口の中が横に広がり、美しい共鳴の準備ができます。
微笑むようなイメージや喉を開けるのは 息を吸う時だけで、声を出している時は元に戻します。
口の中、です。顔には力が入らないように・・・ 頬は上げません。いつもリラックスさせておかないと、響きが妨げられます。
アタックの準備完了・・・そのまま吸った位置から、声を出します。

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