７月７日　この落語家を聴け！　　三遊亭白鳥　　北沢タウンホール 　　　　

７月７日　この落語家を聴け！　　北沢タウンホール
　　　　　　　三遊亭白鳥　
今日の二席とも、初聴きです、奇想天外で物凄い
サブストーリーに、少し冗長感がありますが、リファインして名作になるんでしょうね。

三遊亭あおもり　　　牛ほめ
三遊亭白鳥　　　　　たそがれのライバル
　　　　　　　　　　　　　立川談春編、バージュンアップ版
三遊亭白鳥　　　　　真夏の世の夢
三遊亭白鳥・広瀬和生　　　対談
　　　　　　
三遊亭あおもり　　　牛ほめ
あおもりと名乗ったとたんに、わっとくる客席、さすが元新潟さんの、お弟子さんへの命名です
三日三晩、不眠不休で、家と牛をほめる口上を習った、よたろうさん、最後に息が絶える。
努力する、よたろうさん、の演出は初めてです。

三遊亭白鳥　　　　　たそがれのライバル
　　　　　　　　　　　　　立川談春編、バージュンアップ版
立川談春師匠の会で、ゲストで演じた演目のバージョンアップ編とのこと
二十年後の談春師匠と白鳥師匠の物語、落語を極めたと感じ、やる気がなくなった談春師匠
酒でしくじって、ラーメン屋をやっている、白鳥師匠。
談春師匠に落語に戻ってほしい、お弟子さんの頼みで、ひと芝居を打つ、白鳥師匠。
談春師匠の会で、巻き起こった出来事や、他の落語家さんをいじった、楽屋落ち満載です。
ライバルの一人、柳家三三師匠へのいじりかたは凄まじくも、物凄い。
二度と演じない、との事ですが、良い出来なので、お蔵にするには、惜しいですね。
最終局面で、談春師匠を落語の道に呼び戻し、
頂上を極めたが、その上に石を置く努力をおこたった、といわしめる、
白鳥師匠の落語愛が人情噺の趣があります。

三遊亭白鳥　　　　　真夏の世の夢
奇想天外ながら、前半の前ぶりが、後半に生きてくる、構成の面白さは天下一品です。
ナウシカのエピソードは、少し冗長感がありました。リファインして名作になるんでしょうね。

三遊亭白鳥・広瀬和生　　　対談
白鳥流新作落語の生い立ちの秘密が世に出てくる、面白さ。
流れの豚次シリーズは、三作くらい以降に、ロードムービーにしよう、と思い立ったとか
お弟子さんには、皆と同じに演じるな、人の作品を盗むな、楽屋落ちにたよるな。
これからの新作を背負って立つ、白鳥師匠の心意気が潔く心地よいです。