どうもこの一年、季節が季節らしい陽気を生まない。
まあここ数年という感覚もあるがね。
今日あたりから南風が吹き込み、急激に温度が上がり、
いきなり春になる、と期待を持たせてくれたが、ではじっさい
どうだったのか。
日も暮れもう夜だから、昼日なかのことにケチつけてもいいかな。
たしかに南風が吹くには吹いた。
どこの冷気を拾ってきたか、冷たい南風だったようにおもう。
お日さまはぴかぴかで、ひなたはまさしく春。だったかもしれない。
探さなきゃいけないような春なんて春とは言えないだろう。
蕾からどうしたもんかと二の足踏んでた桜花も、ほんとうの春の
陽気になれば、待ちかねてただけにパッと開くらしい。
枝切りした桜は部屋の中で気持ちよさそうに花開いているが、
窓の向こうの枝っぷりときたら、沈黙のままである。
もちろんさびしそうに咲いている種類の桜はある。
ソメイヨシノのことだよ、大衆の桜はね。
上野公園も、隅田川も、どこも咲いたねえ、花見だねえなんて
ニュースはやってない。
だれのせいでもないさ、予報士も責めませんよ。
ただちょっと、ゆるゆると感じる季節はどこへ行ったんでしょうねえ、
てな話さ。。。。。
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