mixiユーザー(id:6276271)

2015年02月22日19:13

327 view

イスラムとテロ


いやあ〜、ひっさびさに日記書きますよ。色々途中で放りっぱなしなのもあるもんだで、今回はリハビリがてら軽いお題のモノを書こうかと思っています。


そうさ、京子と…いやさ、京都ぞ…もとい!(ここら辺に未だリハビリの必要性を感じられる) 
今日こそイスラムについて語ろうじゃあないか!

イスイス団こと、ISILですよね。専らの最近の巷で噂になっている事と言ったら。
…ん?? 違うだと!? 今はゴマキが結婚した事の方が話題性が高いだとおう!?!?

くっそー、折角落ち着いてネット環境が整ったと思ったら、もう話題性が逸れちゃってるよ! 現代情報社会はまさに生き馬の目を抜くがごとしだなあ!!

そう、ここにキーワードが出てきました。情報社会です。

よく「なんであんなにISILは残虐な事が出来るんだろう」と言ってる人がいますが、それは発送が逆です。残虐な事をすれば社会が取り上げてくれるから、こぞって彼らは残虐ファイトをし続けていかなければならないのです!

そもそも皆さんはもうご存知でしょうが、ISILに限らずアル・カイダ、タリバーンといった組織はだいたいどれもアメリカの後ろ盾で大きくなりました。
アル・カイダは対イラン対策、対ソ連(当時)政策の為、タリバーンは対パキスタン対策、対アフガン対策の為です。その結果、武器と資金を投入されたそれらの組織は、飼い犬であるアメリカに噛みつくのです。
何でアメリカに噛みつくのか? それはアメリカがキリスト教原理主義の国だからです。まあ、それもあるでしょうが、正直言ってアメ公の尊大な態度が気に入らなかったんでしょう。毒を以て毒を制するという思想がスケスケおパンティだったのだと思います。これがもし「自分達の為に援助してくれてる」という態度を少しでもとっていれば違ったでしょうが、まあ、アメリカにそんな腹芸は出来ないですわな。

そして止せばいいのに、今度はシリア内戦でアサド政権を潰すためにISILを育ててしまいました。一度二度なら仕方ありませんが、3度失敗するヤツは大バカです。
もう一つ大きな失敗があります。崩壊したイラクのフセイン政権後をむりくり束ねる為、アメリカに従順なクルド、並びに少数派のシーア派(マリキ首相)政権を続けて作ってしまった事です。
彼等はアメリカには忠実でしたが、イラクの大多数であったスンニ派を露骨に冷遇し続けました。要職は皆シーア派にとって代われ、無能な役人・軍人・警察官であふれました。そして今まで要職に居たスンニ派の人達は仕事を追われたのです。

そんな職に困った彼らが合流した先が…そう、ISILでした。元々屈強なるイラク軍人(あまり知られてはいないが、イラクは中東では冠たる実力を持つ陸軍を要していた)…つまり戦争のプロが参入したのです。これで強くない筈ありません。
また、あまり知られていませんが同時に石油精製業の人達もこの時期に加わります。ISILが石油プラントを狙って行動していたのはこういう理由です。要は資金を稼ぐため、石油売買をしたのです。これらの石油闇販売は、当初は軌道に乗ってISILの潤沢な資金源となりました。

これらが一気にISILを大きな組織にした要因です。それともう一つ。世界がメンドクサクって、中東の紛争を無視した事も原因です。今までISILがどんなのかもよく分からないし、また知ろうともしなかった為、イラクの地力を保有するISILは急成長出来たのです。


つまり、世界が無視してくれたお陰でやりたい放題出来た!…という事です。(2010年〜2012年辺り)

ところがどっこい、アサド政権意外とやるじゃねえか…という感じで、しぶとく抵抗を続けるシリアです。この陰には憎いアンチキショウのプーチンが居るのですが、そこはまあ割愛しておいて…そこで彼らがとった行動とは、インターネットによる情報公開です。

そもそもイスラムテロの老舗としては、元祖・アルカイダ本舗と、本家・タリバーン本店が二大巨頭です。ここに最近新規参入のボコ・ハラムがネットを賑わしているのです。
ネットを賑わすと何が良いのか? 
それはね、資金提供と人材確保が出来るんですのよ。欧米社会やイスラム諸国の中にも、内心は欧米社会や、それに追随しているかの如く見えるアラブ首脳陣に対して面白く思っていない輩が沢山居るのですよ。こいつ等が、スカーッとさせてくれるような事件を起こす組織に資金を提供するのです。最たるものはやはり、9,11でしょう。
日本人ですらちらほらと「アメリカがキャン言ったから溜飲を下げた」と思っている人がいる位ですから、アラブ社会ではそれはそれは『ウケ』ました。

で、何だか方向性が違うじゃないかと思うかもしれませんが、イスラムの原理主義への回帰を謳ったボコ・ハラムなんてえのも結構受けが良かったりするのです。どこの国にも超保守的な考えを持っている人種というのは存在するのです。

では、イスラム原理主義とは何ぞ?

それはね「クルアーン(コーラン)の教えに忠実に!」…という考えではないのです。「ワリ」に基づく原点回帰なのです。「ワリ」とはなんじゃらほい? と。ワリとは、その国その国が持っている保守的なルールの事です。日本で云うのなら「男子厨房に入るべからず」とか「二十歳過ぎれば行かず後家」とか「切腹」とか「打ち首獄門」とか「鎖国」とか…独特のルールが昔、存在してたじゃないですか。それを復活させようとする集団の事です。敢えて言うならこれらはジャパン・ワリです。

だからよく穏健なる(そもそもムスリムに穏健派などいないのだが)ムスリムやイマーム達が「ボコ・ハラムやISILはイスラームの教えじゃない」とか言ってますが、そりゃそうだ。だって彼等はワリを復活させようとしてるんだもの。
日本や欧米諸国が彼らの行動を理解できないもの頷けます。だってこれ等は「彼等の」ルールですもんね。

まあ、話が大分逸れました。
要は、そういったネット社会での大手組織に対抗する為、ISILは何をしたかというと、「イスラム国」樹立宣言をした訳です。ここで云う「イスラム国」とは、先ほど書いたようにイスラム原理主義というよりワリ回帰主義なのです。つまり…ムスリムのオッサンにとっての「ディズニーランド」みたいなもんです。ここからは通称「ヒャッハーランド」と呼ぶことにしましょう。
それとISILの指導者・バグダディは、勝手に「カリフ宣言」をしました。
これは大きいです。カリフとは政治的宗教的に絶対の指導者の事を指します。イスラムはムハンマドの後4代の正統カリフ時代を経て、巨大帝國になったのですから。
カリフのスゲエ所とは「ファトワ」を出せる事です。これは預言者ムハンマドの代弁者ともいうべきカリフからの大号令です。事実イランではホメイニ師が、イスラムを貶すような本を書いた西洋人作家を殺すファトワを出しております。これのとばっちりで日本人翻訳者が殺されてもいます。

……おっと、もうこんな時間か。もう少しで結論なんだけど、続きは明日でお願いします。オレッチ温泉入って来るからよ!
9 5

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する