ことしの箱根駅伝はいままでとは一味違う新鮮味があった。
青学の初優勝。のみならず10時間49分27秒という50分
を切る新記録。
往路の神野大地の新記録。青学のユニフォームはフレッシュ
グリーンと呼ばれるそうだが、まさにそのとおりだったね。
近年、往路を制したチームが復路も征すといわれる。
それにしても全員、安定したあの強さはどこからでてきたのか。
1万メートルの記録を見ても、ずばぬけて早いというわけでもない。
選手の出身校を見ても、まあ駅伝校として立派な高校もあるには
あるが、圧倒的に駅伝エリートを集めたという印象もない。
たとえば駒沢の選手などと、ちょっと違うなとおもうのは、
表情などをみていると、チームを背負っているという厳しさがない。
自由な顔つきをしているようにおもう。
もちろん画面を通してかいま見るものしかないわけだから、真理を
ついているかどうかあやしい。
それでも個々の表情、立ち居振る舞いにはOne for allのチームや
学校を代表しているという感じよりも、One by oneの自分のために
走っているんだよという、個の力がまさっている気がする。
そうそれは官庁や大手企業に勤める没個性のエリート像ではなく、
中小企業で誰も知らないけれど、宇宙ロケットの肝心な部品開発
を一人自慢げに創っている、そんな感じだ。
ともかく今年の箱根。青学の優勝は進化していくまたひとつの
新しい箱根駅伝だったようにおもう。
エリート集団駒沢の諸君には気の毒だったけれど、箱根には
魔物だけではなく、いつもとちがう風も吹いているというわけだ。。。
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