年の瀬、ひさしぶりの河岸。
目的は鳥屋の丸鶏とキャナル。小ぶりの良い鶏を二羽。
この店のキャナルは仏産もあるがハンガリー産のものの
ほうが味が良い。値も三割方安い。フランスのというだけで
値がかさんでるんではないかと疑りたくなる。
うまそうなフォワグラのかたまりがあったが、悩みつつ
こちらはパス。
鶏だけで終わろうとおもったが、どうしても魚の仲卸に
足が向いてしまう。魚好きの性分は抜けないなあ。
アンコウのきれいなブツがあった。若い衆は、うちでおろした
アンコウですよ、鹿島ですと自慢げに言う。
おもわず購入。
その夜のアンコウ鍋。肝を味噌で溶き、どぶ汁仕立ての鍋。
いやあほんとうに美味いアンコウだった。
これほどのアンコウは何年振りだろうというくらいモノのいい
アンコウだったねェ。
いけないいけないとおもいつつ、おさえつつ、塩水ウニと
赤ナマコ二本も買ってしまった。
塩水ウニは釧路のばふん。身は小さめだが爽やかな風味と
鮮度は箱仕立てのウニとは比べ物にならない。
海辺で採りたてを開けて口に運んだ気分。
赤ナマコもよかったなあ。やはり黒に比べると微妙に味が濃い。
値も倍近く張るが、年末になるとこれまた三倍くらいになるから、
いまのうちに食べたほうがなどとくだらないおもいにとらわれる。
大根おろしに、到来物のカボスを絞り、刻み柚子を散らす。
ほんの少しのこのわたにもカボスを一滴二滴。
目の前に海が見えるような味がする。
鍋の湯気に温まりながら、贅沢な冬の夜でしたあ。。。。。。
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