楠美津香演ずる近松作品3夜連続公演に行って参りました
今回の3作品に共通しているのは、どれも男がだらしない
5月、6月、7月にも別作品をやりましたが、そちらの方は
大経師にしても宵庚申にしても男はしっかり者だし、国性爺
にいたっては昨今の中国の反日キャンペーンを蹴散らかす
胸のすくような英雄冒険譚であります
それへの反動でもないでしょうが、今回のダメ男ぶりと
ヒロインはいずれも女性の鑑、ちょっと耳の痛い話でした
楠さんの演目選びは意地が悪い
どれも哀れを誘う物語で、江戸時代の観客は大いに泣いた
ことでしょうが、楠さんバージョンは爆笑ものです
それにしても近松はスゴイ
今を去る40年ほど前に篠田監督の「心中天の網島」を見て
驚きうならされたものですが、それは原作によるものだったのですね
もう一度あの映画を観たくなりました
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