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2014年09月06日22:09

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千春さんそしてオセロ

今日は浜離宮朝日ホールで花岡千春さんのピアノリサイタル
ヘンデルのハープシコード組曲(あの「調子のよい鍛冶屋」でおなじみ)
ベートーヴェンのソナタ18番(ワタシが中学の時レッスンで弾いた…弾いたうちに入らないけど)
コルンゴルトの「から騒ぎのための付随音楽によるピアノ組曲」
ラストはシューマンのアラベスクとフモレスケ
という正統的でありながら、ひとひねりしたプログラムでした

シューマンが圧倒的によかった
千春さんのピアニズムに合っていたような気がします(他の曲が悪いという意味ではありません)
ヘンデルとベートーヴェンは、使用したのがスタインウェイのせいかもしれもしれないけれど
ホールの大きさと残響が災いしてちょっともわもわしてたかな

それから京浜東北線で石川町まで移動して
楠美津香の一人シェイクスピアは「オセロ」

オペラ「オテロ」としては何度も聞いていましたが、
オリジナルの方は意外と経験していない
今回福田恒存の新潮文庫を購入して事前に予習(復習?)しました

最大の疑問は、やはりイアーゴーの行動
動機はあるが、目的が不明
キャッシオが自分を差し置いて副官に任ぜられたのを妬んで、というのはわかるが
オセロにデズデモナを殺させるのがわからない
要するにオセロを嫉妬にさいなませて破滅に追い込んだということなのでしょうけど
イアーゴにとってなんら益するところがない
キャッシオを失脚させて自分が後釜に座ることでは不服なのかな

ということで、イアーゴー→オセロの同性愛的感情という解釈があるようです
あるいは、イアーゴー→キャッシオの同性愛による嫉妬という解釈

これはイアーゴーがオセロに吹き込むキャッシオのデズデモナに対する邪心の証として
キャッシオがイアーゴーと寝ていたとき、寝言を言いながら(デズデモナと思い込んで)
イアーゴーにキスしたり太ももを絡めたりした、というセリフによるものと思われます
ここのところは、ちょっとひっかかりますね
イアーゴーの作り話なんですけれど、ひょっとして本心なのかな、なんて

ゼフィレッリが監督したオペラ「オテロ」の映画では、イアーゴーもキャッシオも
ちょっといい男が演じていますので、どうしてもそのイメージで想像してしまいます
因みにオペラ映画ではここのところはキャッシオのオナニーシーンになっています

今日の日記のテーマはシェイクスピア繋がりでした







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