mixiユーザー(id:1680995)
2014年04月23日00:10
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タージ・マハルとブドゥの夢
今回の旅のテーマは「ヒマラヤと仏教」だったのですが、20年前に見たタージ・マハルが忘れがたく、もう体力的にインドは最後になるだろうなーと、ちょっとアグラーに寄り道です。
世界一、豪華で美しい建物。あまりに美しすぎて、不安にすらなる建物。使用したルビー・サファイヤ・エメラルドの総量が�鼎派充┐気譴覿丹曚侶�物。
入場料に\1500も取りやがるが仕方ない。
ここにはそれだけの価値がある。
という訳で、ガヤーからの列車の席が3A（三段寝台車エアコン付）なのをいいことに、12時間寝っぱなしで着いたアグラーでございます。
あまりにぐーすか寝てるから、起きた時には同じブースの人達に「Good morning」と苦笑されました。仕方ないだろこちとら四十路だよ体力ないんだよブッダガヤー暑かったんだよ！
しかも、最初ポカこいて、金曜だけの滞在予定で列車の切符を取っちゃった。金曜はタージ・マハルお休みです。寄り道した意味がねーがな。慌ててチケットの変更したら、ウェイティングリスト（キャンセル待ち）になっちゃった。もう車掌に賄賂わたして席つくってもらうしか手がない。インド国中、選挙で列車が混み混みです。
そして着いた金曜日も一日だらだらして過ごし、土曜の朝になって「さて、朝日に輝くタージを見んべか」とホテルの屋上に上ったら。
‥‥‥雨。
この乾季に雨。
月に一度あるかないかという確率の雨。
どこまで運がないんだ今回の旅！？
20年ぶりに見たタージは、やっぱり綺麗でした。青空じゃないのが残念ですが、
正面から見ても
横から見ても
下から見ても
うむ、パーフェクト。
ちなみに誤解されがちですが、これかなりデカい建物です。四隅に建ってる尖塔でこんな感じ。
そして改めて驚嘆する、その象嵌細工。
外側はこんなサイズで瑪瑙・翡翠・ラピスラズリなどですが、写真撮影不可な棺のある場所はもっと細かく、そしてルビー・エメラルド・サファイヤを使用。
どっからこれだけの石を持ってきたんだ？と首を傾げていたら、博物館にちょっとだけ回答がありました。東は中国から西はイランまで輸入したらしいです。
シャー・ジャハーン帝、どこまでも建築狂の人。
途中、ツアー客を率いる日本語ガイドさんがいたので、20年前に確かに見たはずの「使った原材料一覧」のパネルがないよ？と聞いたら、政府がどこかに持って行ってしまったとのこと。ちぇ。
その他、20年前との違い。
・インド人観光客が増えた！７‥‥８割くらいは自国民？いや、それが正しい姿なんだけども、それにしてもインド人マナー悪ィな。写真禁止の所で平気でフラッシュ焚いとる。しかも大声で怒鳴り合う。
・いろんな所が立ち入り禁止になったり柵ができたり。前はもっとのんびり見れた気がするんだけどなー。
・博物館ができてる！展示物はショボいけど。
・持ち込み禁止物が厳しい。食べ物類が全てアウト。多分、ポイ捨てするどっかの民族のせい。
・大理石でできた部分では、靴を脱ぐか、シューズカバーを着けないといけません。摩耗を減らす為だと思うけど、階段には全て金属製の覆いが付いてたりして、ちょっと寂しい。
・客が多いせいか、「勝手にガイド」はあまり声を掛けてこなくなった。４、５人？
雨を避けてぼんやり座ってたら、褐色肌の人いっぱいに「一緒に写真撮っていい？」と言われました。ガイジンが居ることに意味があるんだろうな。
↓これはインドじゃなくて、アフガニスタンから来た美人と。
一生に一度は見てほしい、タージ・マハル。
でも２度目に見た感想は、これが墓であることと観光客の騒々しさとのギャップにある、ある種の悲しさでした。
****
んで。
泊まったホテルのレストランオーナー・ブドゥが、前日のべーっと夕食食ってる私を招待してくれてた訳ですよ。
「今、もう一つのレストランを作っている。途中までできたから、そこでマトン・ビリヤーニとビールでもどうか」
ラージに続いてまたもか！？と思うところですが、私の勘では、このムスリム老人は信用できる。
アグラー観光は20年前に済ませた、暇だからＯＫ♪と了承しました。
そして連れていかれたところ。
‥‥‥これは「途中までできた」ではなく、「基礎工事を始めた」と言うのだよ日本では。
レストランが途中までできたと言うなら、そこで料理してくれるもんだと思うじゃないか。まさか他の場所からテイクアウトして、原っぱにビニールシート広げるとは思わないじゃないか。
でも私はこういうのが好き。ぼけーっとしてると、オウムが飛んできたり孔雀が鳴いたり、牛が乱入してきたりリスが様子を伺ってたり。のんべんだらりとご飯を食べてビール飲んでタバコを吸う。
途中でブドゥが可愛がっている山羊が登場。人に撫でられるのが好きな山羊って、私はじめて見たわ‥‥
そしてさらに、「カナダかオーストラリアに行って働きたい」という青年が登場。アグラー出身、アグラー在住、バイオテクノロジー専攻済、26才。
‥‥私さぁ、自分が昔「日本は窮屈だ外国で働きたい」と思ってたから分かるんだ。結局は、ないものねだりなんだって。
「ワーキングビザ取って外国に行くのもいいけど、きっとあなたは帰ってくるよ」
だってこんなに素敵な場所だから。
ブドゥのお店は、まず駐車場を作って、次にレストランと庭を作って、ホテルを作って、プールを作るそうです。
インド人のやる事だから、絶対に完成まで十年はかかるぜ。ブドゥ、寿命は大丈夫か。デリーに地下鉄が通るのに50年以上かかったことを忘れてないか。
便利さや最先端に憧れる気持ちは分かった上で。のんべんだらりもイイんじゃない？と、あの青年も、ブドゥの夢が叶う頃には理解するんだろうな‥‥なんて、ぼんやり考える古都の夜。
※ちなみにアグラーには他にも見どころが一杯あるので、普通に行った方はがっつり観光して下さい。
世界一、豪華で美しい建物。あまりに美しすぎて、不安にすらなる建物。使用したルビー・サファイヤ・エメラルドの総量が�鼎派充┐気譴覿丹曚侶�物。
入場料に\1500も取りやがるが仕方ない。
ここにはそれだけの価値がある。
という訳で、ガヤーからの列車の席が3A（三段寝台車エアコン付）なのをいいことに、12時間寝っぱなしで着いたアグラーでございます。
あまりにぐーすか寝てるから、起きた時には同じブースの人達に「Good morning」と苦笑されました。仕方ないだろこちとら四十路だよ体力ないんだよブッダガヤー暑かったんだよ！
しかも、最初ポカこいて、金曜だけの滞在予定で列車の切符を取っちゃった。金曜はタージ・マハルお休みです。寄り道した意味がねーがな。慌ててチケットの変更したら、ウェイティングリスト（キャンセル待ち）になっちゃった。もう車掌に賄賂わたして席つくってもらうしか手がない。インド国中、選挙で列車が混み混みです。
そして着いた金曜日も一日だらだらして過ごし、土曜の朝になって「さて、朝日に輝くタージを見んべか」とホテルの屋上に上ったら。
‥‥‥雨。
この乾季に雨。
月に一度あるかないかという確率の雨。
どこまで運がないんだ今回の旅！？
20年ぶりに見たタージは、やっぱり綺麗でした。青空じゃないのが残念ですが、
正面から見ても
横から見ても
下から見ても
うむ、パーフェクト。
ちなみに誤解されがちですが、これかなりデカい建物です。四隅に建ってる尖塔でこんな感じ。
そして改めて驚嘆する、その象嵌細工。
外側はこんなサイズで瑪瑙・翡翠・ラピスラズリなどですが、写真撮影不可な棺のある場所はもっと細かく、そしてルビー・エメラルド・サファイヤを使用。
どっからこれだけの石を持ってきたんだ？と首を傾げていたら、博物館にちょっとだけ回答がありました。東は中国から西はイランまで輸入したらしいです。
シャー・ジャハーン帝、どこまでも建築狂の人。
途中、ツアー客を率いる日本語ガイドさんがいたので、20年前に確かに見たはずの「使った原材料一覧」のパネルがないよ？と聞いたら、政府がどこかに持って行ってしまったとのこと。ちぇ。
その他、20年前との違い。
・インド人観光客が増えた！７‥‥８割くらいは自国民？いや、それが正しい姿なんだけども、それにしてもインド人マナー悪ィな。写真禁止の所で平気でフラッシュ焚いとる。しかも大声で怒鳴り合う。
・いろんな所が立ち入り禁止になったり柵ができたり。前はもっとのんびり見れた気がするんだけどなー。
・博物館ができてる！展示物はショボいけど。
・持ち込み禁止物が厳しい。食べ物類が全てアウト。多分、ポイ捨てするどっかの民族のせい。
・大理石でできた部分では、靴を脱ぐか、シューズカバーを着けないといけません。摩耗を減らす為だと思うけど、階段には全て金属製の覆いが付いてたりして、ちょっと寂しい。
・客が多いせいか、「勝手にガイド」はあまり声を掛けてこなくなった。４、５人？
雨を避けてぼんやり座ってたら、褐色肌の人いっぱいに「一緒に写真撮っていい？」と言われました。ガイジンが居ることに意味があるんだろうな。
↓これはインドじゃなくて、アフガニスタンから来た美人と。
一生に一度は見てほしい、タージ・マハル。
でも２度目に見た感想は、これが墓であることと観光客の騒々しさとのギャップにある、ある種の悲しさでした。
****
んで。
泊まったホテルのレストランオーナー・ブドゥが、前日のべーっと夕食食ってる私を招待してくれてた訳ですよ。
「今、もう一つのレストランを作っている。途中までできたから、そこでマトン・ビリヤーニとビールでもどうか」
ラージに続いてまたもか！？と思うところですが、私の勘では、このムスリム老人は信用できる。
アグラー観光は20年前に済ませた、暇だからＯＫ♪と了承しました。
そして連れていかれたところ。
‥‥‥これは「途中までできた」ではなく、「基礎工事を始めた」と言うのだよ日本では。
レストランが途中までできたと言うなら、そこで料理してくれるもんだと思うじゃないか。まさか他の場所からテイクアウトして、原っぱにビニールシート広げるとは思わないじゃないか。
でも私はこういうのが好き。ぼけーっとしてると、オウムが飛んできたり孔雀が鳴いたり、牛が乱入してきたりリスが様子を伺ってたり。のんべんだらりとご飯を食べてビール飲んでタバコを吸う。
途中でブドゥが可愛がっている山羊が登場。人に撫でられるのが好きな山羊って、私はじめて見たわ‥‥
そしてさらに、「カナダかオーストラリアに行って働きたい」という青年が登場。アグラー出身、アグラー在住、バイオテクノロジー専攻済、26才。
‥‥私さぁ、自分が昔「日本は窮屈だ外国で働きたい」と思ってたから分かるんだ。結局は、ないものねだりなんだって。
「ワーキングビザ取って外国に行くのもいいけど、きっとあなたは帰ってくるよ」
だってこんなに素敵な場所だから。
ブドゥのお店は、まず駐車場を作って、次にレストランと庭を作って、ホテルを作って、プールを作るそうです。
インド人のやる事だから、絶対に完成まで十年はかかるぜ。ブドゥ、寿命は大丈夫か。デリーに地下鉄が通るのに50年以上かかったことを忘れてないか。
便利さや最先端に憧れる気持ちは分かった上で。のんべんだらりもイイんじゃない？と、あの青年も、ブドゥの夢が叶う頃には理解するんだろうな‥‥なんて、ぼんやり考える古都の夜。
※ちなみにアグラーには他にも見どころが一杯あるので、普通に行った方はがっつり観光して下さい。
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