前回からの続き。
いよいよ今回のメインディッシュ3路線に乗車です。
※四条河原町9:15→京都女子大学前9:29
(京都急行バス「プリンセスラインバス」16号)
2005年3月より運行を開始した新参事業者の路線です。
京都急行バスは、京都市内ではヤサカバスに続いての新参事業者。
一時期、社名を「京急バス」としたところ、京浜急行電鉄から苦情を受け社名変更したことでもおなじみです。
以前から興味があった同社の路線。
なかなか乗車の機会に恵まれず、ようやく今回の乗車となりました。
http://www.princessline.jp/
まずは四条河原町から京都女子大学前を目指します。
この時間帯は15〜30分間隔での運行です。
車両は085(京都200か1837 /BJG-HU8JMFP)。
長崎県交通局のバスを思わせる真っ赤なボディは、「京都の景観と調和するのか」と論争の的になったことも。
乗客13名で出発。
シートのモケットも赤ですか
バスは河原町通りを南下し、次のバス停・京阪七条を目指します。
途中、4箇所ある市バスのバス停は全て乗降扱いせず。
事実上の急行運転です。
進路を東に変え、七条通りへ。
京阪七条で3名が乗車し、その次の東山七条は乗降無し。
同線単独コースに入り、京都女子中高前で母子連れら5名が下車。
幅5mくらいのやや細い道を抜けると、終点の京都女子大学前です。
降りた乗客のほとんどが20歳前後の女の子。
京都女子中高・京都女子大の通学路線という実態が垣間見えてきます。
※京都女子大学前9:30→京都駅八条口9:46
(京都急行バス「プリンセスラインバス」11号)
帰りは、京都駅八条口を目指します。
反対側のバス停で出発待ちをしていたこのバスに「飛び乗り」。
車両は長尺な081(京都230あ1681/PDG-KV234Q2)です。
この時間帯は10〜15分間隔での運行。
乗客は20歳前後の女の子2人と、私だけ。
京都女子中高前、東山七条、京阪七条と乗降はありません。
京都駅烏丸口に近い烏丸七条で私以外の2人は下車。
結局、京都駅八条口まで乗車したのは私だけ。
往復乗車した限り、一般客の利用はほとんど見られませんでした。
スルッとKANSAI協議会に非加盟なので、「PiTaPa」をはじめ関連カードの利用は不可。
同じ新参のヤサカバスでも使えるはずの市域共通回数券も使えず。
通常運賃も市バスと同じ220円で、特に大胆な誘客策もありません。
ましてや、京都市の旧市街地住民にとってバスといえば「市バス」。
民間各事業者のバスは、郊外線として見向きもされない傾向にあります。
従って、今後も通学輸送にひたすら専念していくというスタンスを通すのでしょう。
運転士さんのマイクアナウンスが少なく、ちょっと気になりました。
ちょうど、京都駅八条口に京阪京都交通のK039(京都200か1135/PA-KR234J1改)が。
光華女子学園へのシャトルバス「フラワーライン」に就いています。
※京都駅八条口9:45→京都パルスプラザ・京セラ前10:05
(京都まちづくり交通研究所「京都らくなんエクスプレス(RE'X)」)
京都市南部の油小路通り沿道を中心とした高度集積地区「らくなん進都」と、京都駅とを結ぶ直行路線。「らくなん進都」地区への公共交通アクセス改善と、同地区での自動車交通から公共交通への転換促進を目的に運行されています。昨年10月から、それまでの社会実験から本運行に移行。運行主体も代わり、あわせて土休日運行も開始されました。
http://www.kyoto-lab.jp/rexhp/index.html
http://www.klook.co.jp/rex/index.html
まずは京都駅八条口から、らくなん進都方面へ。
京都230あ2001(KC-HU2MLCA/元・川崎鶴見臨港バス)は、運行委託先・ケイルックの車両。
前乗り中降り方式で、運賃300円を先に支払います。
こちらも、スルッとKANSAI関連のカード・市域共通回数券は利用不可。
乗客は、私のほかにビジネス目的な男性客1名のみ。
少し寂しい乗り具合です。まだ土休日運行が定着していないのでしょうか。
車内の様子。
シートモケットが、落ち着きのある車内にさせてくれます。
さてバスは、京都駅八条口から烏丸通り・油小路通りと南下します。
どちらも幹線道路ですが、バスレーンもPTPSもありません。
物足りなさを感じるのは、私だけ?
この先、コースは平日と土休日で若干異なります。
土休日は京都五社めぐりのひとつ、城南宮前を経由。
城南宮前が、土休日では最初の途中バス停となります。
観光利用にも配慮しているのですが、乗降は無し。
次の京都パルスプラザ・京セラ前が往路の終点。
バスはスプーン状に折り返し、京都駅八条口に向かいます。
見本市会場の「京都パルスプラザ」や、京セラ本社の最寄りバス停です。
京都パルスプラザでは、帰りの交通手段としてRE'Xの利用を呼びかけています。
※京都パルスプラザ・京セラ前10:25→京都駅八条口10:40
(京都まちづくり交通研究所「京都らくなんエクスプレス(RE'X)」)
1本あとの便で「とんぼ返り」します。
京都230あ2005(KC-HU2MLCA/元・横浜市交通局)の登場。
6名の乗客がバスから吐き出されていきます。
この先は京都駅八条口までノンストップ。
乗客は私のみ、「貸切」となりました。
運賃が割高なのと、停車バス停の少なさが課題でしょうか。
※京都駅八条口10:53→なんば(OCAT)12:10
(京阪バス「直Q京都」京都交野なんば線)
2009年11月に運行を開始した京都松井山手線が大ヒットとなった「直Q京都」。
本年4月からは第2弾として、交野市内を途中経由しつつも京阪間直通運行を開始。
こちらも大変気になる路線でした。
区間便も含めて平日17.5往復、土休日16往復の運行。日中は60分間隔です。
車両は、H-3230(京都200か2533/LKG-RU1ESBA)。
京都駅八条口からは9名が乗車。30〜50代くらいの男性が目立ちます。
車内の様子。
ちなみに、左側前から2・3列目の4席は女性専用席です。
いよいよ出発。
京都市内の乗車バス停は大石橋と十条駅。いずれも乗車は無し。
上鳥羽からは阪神高速8号線に入り、さらに引き続き第二京阪道路を走行。
眺めもよく快適なクルージングを楽しみます。
道中、布施駅からの大阪バス「京都特急ニュースター号」とすれ違います。
エアロエースには、各列1人ずつの乗り具合。
祇園祭期間中のせいか、盛況のようですね。
京田辺PA内の高速京田辺では5名が乗車。
そのあと、交野北で第二京阪道路を下り、交野市内に立ち寄ります。
市内のバス停は2箇所で、まずはJR片町線の河内磐船駅。
ここで5名が降り、2名が乗車。
続いては京阪交野線の交野市駅で、1名が降りて6名が乗車します。
ちなみに、河内磐船駅〜交野市駅間のみの利用は可能とか。
車内の乗客は16名となり、交野南から再び第二京阪道路に入ります。
あとは、門真JCTから近畿道へ。
東大阪JCTからは阪神高速13号線に進路を変え、大阪の街へ。
さらに東船場JCTからは阪神高速環状線を疾走。
渋滞も無く順調に進み、湊町で高速からそのままOCAT構内に突入。
ほぼ定刻に近い到着となりました。
京都駅〜なんば間の直通客もいらっしゃるようで。
「スルッとKANSAI 2dayチケット」は利用可能ですか、ごちそうさまです
京都駅八条口〜なんば間は所定77分、通常運賃は800円。
この便に近い時間帯でJR新快速・御堂筋線経由だと46分、運賃770円。
でも、乗換え無しで必ず座れる魅力は大きいです。
荷物が多いとなおさらです。
さらに、この便では交野市駅〜なんばの所定32分、運賃500円。
同時間帯の京阪特急・御堂筋線では45分、540円でしかも乗換え2回
絶妙なところを京阪バスは突いたわけですね、いやはや恐れ入りました
この路線の本当のターゲットは、交野市〜大阪ミナミ間の移動需要ということですね。
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