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2010年12月12日21:11

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スピリチュアリティへの以前からの予兆 (今年を振り返り1)

去年は、自己評価の回復が初めて始まった、という意味で人生史上の収穫多き一年だった。

今年はそれをさらに上回る、人生史上の収穫多き一年だった。

その一面として
スピリチャアリズムへの理解が深まった、
というか
そもそもは
こういうものは
非科学的などうしようもないインチキのペテンであると断じていた。
それが
いろいろあって変化していった一年だった。

でもその予兆は
以前から
多少はあったように感じる。

まあ、一番大きいのは
姪なのであって
「2歳児に負けている!」
と去年感じたことが
変化の始まりの一つだと思う。

他に二つほど。

1.ジョン・コルトレーンのドキュメンタリー
2.立川談志の落語

■ジョン・コルトレーン
奥さんのアリスが「very spiritual」と表現していて、字幕では「精神的」と書かれていてよくわからなかったが、彼の音楽人生そのものが表面に見えている音楽の裏での彼個人の内面のスピリチュアルな成長と発展の過程の歴史だったのだと、いまならわかる。ドキュメンタリーないでは露骨にそういう表現はされていないが、ドキュメンタリー自体が言葉を使わずにそれを表現し伝達しようとしていて、スピリチュアルに懐疑的だった自分にも大変な言葉にならない迫力を伝えていた。これを数年前に貰ってから好きになりたびたび見ていて、魂を揺さぶられるものがあった。


■立川談志
 落語家の立川談志のCDの「四季の小噺」、「やかん」が案外そもそもの下地を作っていたかもしれない。自分の常識が唯一の真実とは限らないのではないか、ということを、実は感じていたと、いまになるとわかる。それがじわじわ効いていた。


◎「四季の小噺」では漫談調に四季の小噺が展開されていく。
 
 「お母さん。雷は電気なんだってねえ」
 「嘘おっしゃい。雷はランプのころからありました」

 「フランクリンなんてのが「雷は電気だ」なんていったねえ。嘘だよぅ。あれは、虎の革の褌をはいた鬼が太鼓をたたいて・・。あれが雷でしょう」

 「雷は、鳴るときばかり、「さま」をつけ」

 「伝説。いいもんですねえ。伝説って。
  いまぁ何にもないんだ。
  『ありゃぁ非科学的だ』でおしまいでしょう?」

 「月見なんて、いまぁやらないね。
  『ありゃぁ因襲だからやらねえや』なんてねぇ。
  でもぅ、因襲だってぇ言うなら
  正月だって因襲でしょ?
  七五三だって因襲でしょ?」

 「やなせたかしさんという漫画家が
  『むしろ、いいと思うな、
   君たちみたいに
   「しきたり」があるってのは。
  うらやましいよ。 
  ぼくらなんか、正月ただ寝て過ごしちゃうだけなんだから。
  いいと思うよ』」

 「アメリカに梅雨はないそうですな。
  スープという」



◎「やかん」
 町内の若い衆(熊さん?)と、ご隠居が登場人物。このご隠居は「知らないことはない」と豪語する人で、熊さんがいろいろ教えてもらうという噺。
 談志の「やかん」は古典落語の「やかん」となんだか違い、鬼気迫るような常識が揺さぶられるような迫力があった。

「おれは金持ちですからね。おふくろがくると金やれんの。一万円もやると喜んでんだ。いいじゃないスか本人が喜んでるんだから。毎日五分おきに来て金くれなんていわれるとこまっちゃうけどね。それで、入り口には傘が数本あってね、傘に不自由がないんだ。下駄箱を開けると、とにかくいろんなのがある。メッシュ、長靴、スニーカー。で、おれがいかに金持ちかというと寝る部屋と食べる部屋が別なんだよ。冷蔵庫があって夏でも冬でも電気で氷ができるの。開ければアサヒもキリンもハイネケンなんて外国のもあるし焼酎もあればワインもあれば、積丹の海から水戸の納豆までみーんなあるの。女房なんか毛皮持ってるもん。昔ぁ毛皮なんぞ持ってるのはハリウッドの女優ね。セラバラだとかメアリピッコフォードだとかね。あるいは貴族ね。マリーアントワネットだとか、そういうのが持ってたの。それをおれの女房が持ってんだもんね。それから、ラジオだってあるし、靴べらだってたくさんあるし・・・。おれの基準でこれを金持ちってんだ。あんたがたがどう思うか知らねえが。おれの基準で金持ちってんだ」

「物理的に言えば演者がいるから観客が存在するんであって」

「傲慢を平気で隠しているほど俺はズルくないんですよ。全部自分をさらけ出しちゃう」

「それでおれの凄いのはねぇ、「下手」にやれんの」

「おれはねえ、どうだ、おれはうまいぞ?聴いて帰れってこういってんの」

「初めて入ってきててめえの形式を人の形式にあわせるなっての。今日があるのは自分の形式を保っているからなんだから」

「古典の定義知ってんのか、てめぇ。古典の定義。保守。守り保つってことを」

「あたしがそうなんです。あたしじゃないとイヤなんです。志ん朝じゃぁダメなんです。志ん朝のファンは落語ファンなんです。おれのファンは落語ファンじゃないんです。談志ファンなんです」

「職業安定所に男が来て
 『あのー。わたし・・・。家に子供が14人いまして』
 『他にできる仕事は?』」

「ヘビは昔は名前がなかったそうですな。
 「へ」といったそうで、へが行くへが行くなんていってたそうで、
 それで、「ビー」となって、「ヘビ」となったそうですな。おれ、これ学生時分に聞いてカルチャーショック食ったね。おれ」

熊「一番大きな動物知ってる?」
隠「知ってますよ。ゾウですよ」
熊「そんなこと言うと思った。ゾウより大きいのがいるんですよ」
隠「いますよ。大きなゾウですよ」
熊「もっと大きなゾウは」
隠「もっともっと大きなゾウ。ひとつ二つ三つ四つたくさんたくさんたくさん。それでいいだろう?」

熊「クジラが一番だってぇますがね?」
隠「ありゃぁ魚じゃねぇか」
熊「いや。哺乳類ですよ。犬とかサルとか猫とかの仲間ですよ」
隠「馬と牛は一緒にしたっていいよ。場合によっては猫も一緒にしたっていいよ。クジラは魚じゃねぇか。海ん中泳いでるじゃねぇか。漁業で扱っているじゃねぇか」
熊「ははぁ。いいんですかね」
隠「どこが都合が悪いの?」

熊「ガンモドキの裏表は?」
隠「裏でないほうが表で、表でないほうが裏!」
熊「そうかなあ?」
隠「表があって裏がある。表だけあって裏がないものはないだろ?裏がれば必ず表があるんだ!」

熊「雨を降らせたいときはどうするんです?」
隠「雨の神様みたいのが、ばーとやると風の神様がぶわーときてだばーざばーばらばらばらどばーっとなる」
熊「先生の話を聞いていると、ばー、ぶわー、だばー、ざばー、どばー、全部、感嘆詞ですね」
隠「感嘆詞でわかればそれでいいじゃねぇか。なまじ言葉を使うからわかんなくなってきちゃうんだ」
熊「変な理屈」
隠「変じゃないよ。人間なまじ言葉を使うからわからなくなっちゃうんだ」

熊「地球は丸いなんてぇますけどね。コペルなんとかとか」
隠「だいたいあそこら辺から間違ってきたんだな。ガリレオとか。・・・。良くない。」
熊「先生はあれ見たことがないんすか。地球儀ってやつ」
隠「あるよ。おまえに聞くけど、まさかおまえ文房具屋の店先に置いてあるもの信用してるわけじゃねぇだろうな」
熊「じゃあ西へずーっと行くとどうなるんです」
隠「最後には塀があるよ」
熊「塀を乗り越えて」
隠「殴るぞこのやろう。「塀がある」と思考ストップをいってるのに、なんで塀の向こうに行こうとすんの?塀の向こうに行こうとするから間違うんだよ。帰ってくりゃいいんだよ。・・・。コロンブスはよくねえなあ、あのやろうは」
熊「ははぁ。いいんですかね」
隠「どこが都合が悪いの?」

熊「湖と沼はどこが違うんですか?」
隠「気持ちのいいのが湖で、気持ちの悪いのが沼」

熊「ホッケは何でホッケてんですか?」
隠「ホッケードーのほうにいるからホッケ」
熊「コチは?」
隠「こっちにいるかコチ!」
熊「あっちにいるのは?」
隠「知らないよ、そんなもの。どうして向こうのほうを一生懸命に気にすんの?こっちにきたときだけ気にすりゃいいんだよ。向こうにあるものはいらないの!キリがないよ!」
熊「キリがないかね?」
隠「キリがないよ、そんなもの。1,2,3,4、って数ぅ勘定してってどこまでいきゃいいんだよ。きりがないよ。どっかでとめろよ、おめえ」
熊「ははぁ。いいんですかね」
隠「どこが都合が悪いの?」

熊「じゃあ、鯖はさばさばしてるから、鯖?」
隠「ん?はなしがわかってきたじゃないか」
熊「鰤はブリブリしてるから鰤!」
隠「そう!」

熊「すべての根底は駄洒落みたいですね」
隠「駄洒落の根底は言葉だからそれでいいの!」


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