レチタティーヴォの歌い方について、ご質問がありましたので、ここに書いておきます。
時代によって、作曲家によって、オーケストラの伴奏付きかチェンバロか・・・などによって多少は違いがありますが、基本的には同じです。
会話に近いリズムが、私たち外人にとって、それはそれは難しいです。
そこそこ できるようになるのに、イタリア人の30倍くらいの時間がかかります。
イタリア人だったら10分でできることが、私達には5時間はかかりますが、
上手なレチタティーヴォは、とっても素敵で、重要ですから、頑張りましょう。
<レチタティーヴォは発声も発音の仕方も、歌と同じです>
レチタティーヴォをゆ〜〜〜っくりやれば、そのまま歌になります。
ノドを使って、ギクシャクにならないように・・・
正しい呼吸で、レガートに・・・
レチタティーヴォと歌との違いは、テンポやリズムが自由なことです。
作曲家は、大体の目安程度のリズムをつけていますが、言葉のリズムを追いながら、歌手の自由に任されています。
テンポ、リズム、休符などは、楽譜に書く都合上、小節内の数の辻つまを合わせるためなので、実際はフレーズごと、言葉ごとにテンポも動くし、休符を取ったり、付け加えたり、長くしたり、リズムの伸び縮み・・・要するに、譜面に書いてあるように歌ってはレチタティーヴォになりません。
そこが、私たち外人には難しいところですね。
例えば、同じレチタティーヴォをイタリア人のコレペティトーレ10人に習うと、10人とも、それぞれ違う歌い方を教えます。
・・・そういうものです。 好きなように歌っていいのです。
レチタティーヴォの中で、まず、重要な言葉、重みがかかって強調される言葉をみつけます。
その言葉に向かって、音楽が流れるように・・・
こうすると、音楽にメリハリがつきます。
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