北海道では買えないＪＲのきっぷを青森で購入（6/19）

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今週末と来週末、２週続けて土日は函館競馬を観戦しに行こうと思っている。

釧路から函館を往復するには、特便割引運賃でも片道22000円も掛かる飛行機だと２往復すると88000円も掛かってしまい論外だが、ＪＲでもまともに「Ｒきっぷ（特急指定席往復割引きっぷ）」でも２往復するとなると45000円も掛かってしまう。

途中下車もできないきっぷでそんなに費用を掛けて競馬しに行くものでもない。

ＪＲ北海道７日間特急も乗り放題で25500円という「北海道フリーパス」というきっぷがあるが、２週続けて土日に行くから、有効期間が２日足りない。

何かほかにいいきっぷはないだろうか。

ＪＲでは「周遊きっぷ」という難解だが利用価値の高いきっぷがあり、北海道全域が丸々ゾーン区間という「北海道ゾーン」の設定がある。

各ゾーン券の有効期間は５日間なのだが、広い「北海道ゾーン」だけは５日間用だけでなく10日間用の設定がある。

５日間用が20000円、10日間用が28000円だ。

ゾーン区間内は特急・急行も自由席なら乗り放題である。

２週続けて土日に函館へ行くなら、有効期間が９日間あれば足りるから、この10日間用を買うことができれば、「北海道フリーパス」よりは高いものの、かなり費用を抑えることができそうだ。

ただし、「周遊きっぷ」は、設定されている各ゾーン区間内では、そのゾーン券を組み込んだ「周遊きっぷ」は買えない仕組みになっているから、当然のことながら「北海道ゾーン」は北海道では買えない。

ゾーン区間外の窓口なら、「周遊きっぷ」として成立するなら全国どこの駅発着の「周遊きっぷ」でも買えることになっている。

「周遊きっぷ」は、ゾーン券だけ単独で買うことはできず、ゾーン出入口駅までＪＲ線で201km以上の駅からの「ゆき券」と、その駅に帰る「かえり券」とセットでないと発行してくれない。

一部のゾーン券は片道だけは飛行機利用でもいいが、航空券を提示しなければならず、飛行機代は高いから検討に値しない。

つまり、往復ともＪＲとしたこの「北海道ゾーン（10日間用）」を組み込んだ「周遊きっぷ」を買うことができれば、ゾーン券28000円＋ゆき券＋かえり券の費用で10日間北海道内乗り放題になる、ということだ。

「北海道ゾーン」の出入口駅は海峡線の本州側の中小国しかないから、「周遊きっぷ」として成立する中小国から201km以上の駅発着として、ゾーン区間外、すなわち北海道外の窓口で買うことができる、ということである。

計算すると、奥羽線の土崎（秋田県）発着なら成立することが分かった。

「ゆき券」および「かえり券」は、普通乗車券の２割引の金額だから、土崎→中小国は各2850円になる。

つまり、「ゆき券（2850円）」＋「北海道ゾーン（10日間用、28000円）」＋「かえり券（2850円）」＝33700円となる。

「ゾーン券」を使用開始したら「ゆき券」は払い戻しできないから、「ゆき券」は放棄するよりほかないが、「ゾーン券」だけ使って「かえり券」を使わない場合は、手数料210円払えば「かえり券」だけ払い戻すことができ、実際の費用は33700円＋210円−2850円＝31060円で北海道内10日間特急自由席が乗り放題、ということである。

函館競馬の開幕週に「札幌・道南ゾーン」を組み込んだ「周遊きっぷ」を使った。

この「札幌・道南ゾーン」は、道南だけでなくさらに青森までの区間が自由に乗り降りできるゾーン区間に含まれているから、青森なら北海道ゾーンの区間外で、「北海道ゾーン」を組み込んだ「周遊きっぷ」を買うことができるのだ。

そこで、19日に函館競馬観戦を終えてから青森に行った際に、青森駅のみどりの窓口で「土崎発着の北海道ゾーン（10日間用）を組み込んだ周遊きっぷ」を買っておいた。

釧路・札幌間の「Ｒきっぷ」が16200円だから、「Ｒきっぷ」で札幌を２往復するより安く、31060円で函館を２往復できる計算になり、釧路から２週続けて土日に特急で函館へ行くならこれで十分だ。

ゾーン区間内の特急、急行、普通列車の自由席が乗り放題だから途中下車もし放題だし、函館発が1：23と深夜にはなってしまうものの、青森から来る下り札幌行き夜行急行「はまなす」の自由席に宿代わりに乗れば、函館で宿に泊まる必要もなく宿泊費も不要だ。

「ゆき券」と「かえり券」を使わない前提だが、場合によっては「周遊きっぷ」は使いでがあるな。