このコトバを聞いて 「ん」 とチョト引っかかったヒトは、言語学のセンスがあるぞな、もし。
英語の接尾辞 -er の基本的な意味は、
行為者名詞
であります。すなわち、「〜するモノ」、「〜するヒト」 ね。
また、この延長で、New Yorker なんて名詞もナットクできないことはない。「〜に住むヒト」 でんね。
ところが、Quarter Pounder はどうだ。
quater pound 1/4 ポンド (≒113グラム)
という肉の重さであります。ならば、和製英語か、ってえとそうぢゃない。立派な英語で、米国では登録商標である。
似たような単語に、
double decker 2階建て車両 (2階建てバス)
doubleheader (野球の)ダブルヘッダー
※もとは、2両の機関車で牽引する列車の義
sixfooter のっぽ (6フィートの背丈の人)
と言ったモノがある。これらをさらりと定義する方法は、
One which has ... (〜を持つモノ)
である。こうした表現は、
double-headed train → doubleheader
double-decked bus → double decker
six-foot man → six-footer
※この場合は、six-footed man とすると、
「6本足の男」 になってしまふ
quarter-pound hamburger → quarter pounder
などの口語的な短縮形である。考えてみれば、
double-headed eagle 「双頭の鷲」
を double-header とは言わない。社会的に、ある種の了解が取られた段階でのみ、この 「〜を持つ」 という意味の -er は成立する。
そして、その後半要素は、構造の一部・体の一部などを指す単語か、“単位” が来る。
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