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2026年08月30日21:23

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野生の証明

を観た。佐藤純彌監督
 厳しい訓練を積む陸上自衛隊の特殊工作隊。
極左の反政府ゲリラの一団がアメリカ大使と家族全員を人質にとって立て籠もり事件を起こしたときには、彼らが極秘裏にハンググライダーで侵入し、犯人グループを皆殺しにして解決した。
彼らの次の訓練は3日分の食料だけを持って北上山地の原生林の中に一人ずつヘリから下ろされ、1ヶ月かかる目的地まで自力でたどり着くというものだった。
隊員の1人の味沢岳史は疲労困憊して登山道に滑落したところを越智美佐子に見つかってしまう。
美佐子は近くの部落に助けを求めに走ったが、そこでは恐るべき連続殺人が・・・。

 その部落で生き残ったのは長井頼子という少女1人きりだが記憶をなくしており、事件は闇に包まれ、その1年後から本編が始まるのだが、彼女の再登場カットにはびっくりした。
なぜびっくりしたかは後で書くとして、化夢宇留仁はこの映画を子供の頃にテレビで観てわけがわからなかった。
今観てみるとそのれも宜なるかなという感じで、なかなか尖った脚本に突き放したような演出で作られており、その内容も本筋がどれかがわかりにくい構成になっているのだ。
またシーンごとのつながりも悪いところが多く、特に後半はなぜ今このシーンに繋がったのかがわかりにくいというのが多かった。
しかし面白かった(汗)
まず冒頭の大使宅襲撃があまりにも華やかに描かれていて痛快なのと、上記のびっくりした理由である1年後になんの説明もなく味沢の娘として登場する頼子というミステリアスすぎる展開に引き込まれた。
その後味沢は部落で巻き添えで死んだ越智美佐子の妹である朋子が調査している大規模な汚職事件に関わっていくのだが、これが本編と思わせて実は関係ないという変な構成で、このへんでおこちゃまにはもうなにがなにやらわからなくなっていたものと思われる(笑)
ちなみに美佐子も朋子も「八つ墓村」で超可愛美しかった中野良子が演じており、相変わらず美しいのだが本作では少し老けて見えるのが残念。
「八つ墓村」のほんの1年後なのにこの変化は撮り方なのか当時の老け速度の速さからなのか・・・。
そしてもちろん見どころは本作が映画デビュー作である薬師丸ひろ子の初々しい可愛さで、しかも演技は超バッチリで文句のつけどころはない。流石。
そしてもちろん主役である味沢岳史を演じる高倉健もいい感じ。
なんだかレンジャー平隊員にしては老けすぎのような気はするが(笑)
ラスト近くでは自衛隊の演習場を舞台に激しい追跡撃と戦闘が繰り広げられ、戦車もバンバン出てくるのが見どころだが、戦車が見覚えあるようで無いという微妙な戦車で、あとで調べてみたらそのへんの撮影は全てアメリカで行われており、登場する戦車も米軍のM48A5。要するにパットンだった。
まさか自衛隊がパットンを使用しているとは想像できなかったので車種が判別できなかったのだ(笑)
しかし確かにこの内容で自衛隊に協力してもらうのは無理というものだが、だとすると戦車以外にもヘリなど全て自衛隊仕様に塗り直したものが登場しているわけで、実はものすごい金のかかった映画である(汗)
しかしこの映画が面白いのはむしろ前半から中盤にかけてで、特殊な立場にある味沢と頼子が苦難に満ちた世界を生きていくというところだと思う。
あと実は本作はSFでもあったりする(笑)
頼子には予知能力があるのだ(笑)
 ちうわけで非常に要素の多いおもちゃ箱みたいな映画で実に面白かったのだが、今このタイミングで観なければ面白いと感じなかったかもしれない。そんな映画だった。
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