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2025年03月09日14:05

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ゲゲゲの鬼太郎(少年マガジン版)1

を少し前に読んだ。水木しげる著
大海獣
 ある日本の探検家がニューギニアの奥地で巨大な生物の写真を撮ってきた。
分析の結果、それは3億年前のクジラの祖先である大海獣(ゼオクロノドン)だと判明。しかも天才少年科学者山田秀一がその個体は3億年前から生き続けているという説を発表した。
大海獣の不死性を調査するために探検隊が編成され、その中には鬼太郎の姿も・・・。

 103ページの長編で、映画丸々1本くらいのボリュームがある。
ストーリーの鍵になるのは上記の天才山田秀一で、こいつがとことん嫌なやつなのだ。
大海獣の襲撃によって探検隊は秀一と鬼太郎を残して全滅し、鬼太郎は隊長に大海獣の血の入った容器をたくされる。しかし鬼太郎が手柄を独り占めしようとしていると思い込んだ秀一は、原住民の毒矢にやられて倒れている鬼太郎に妖怪にも効く毒薬であるサラマンドラの粉をふりかけ、血を奪って逃走する。
しかしなんとか救助されそうになったところに毒のせいで全身が発疹に覆われた鬼太郎に追いつかれ、血を返して2人で船に乗る。
ところが再び鬼太郎が自分の悪事をばらすかもしれないと考え、今度は大海獣の血を鬼太郎に注射する。
案の定鬼太郎は大海獣になってしまうのである(笑)
 その先の展開は自衛隊に攻撃されるが言葉が話せずどうしようもないという「変身」みたいな切ないものと、ゴジラ対メカゴジラみたいな怪獣バトルと、これまた盛りだくさんでスケールがでかい。
たまにスケールのでかい話になるととことんやるのが水木先生なのだ(笑)
しかしこの話はコミックス第1巻の第1話には全然向いてないぞ(笑)

夜叉
 前に読んだちくま文庫の「ゲゲゲの鬼太郎4 妖怪獣」収録のものと同内容。
先日観たアニメ(60's)と比べると、こちらは野呂のキャラクターは存在しないので、内容を引き伸ばすためのテレビオリジナルだったようだが、面白さが更に増す非常に素晴らしいアレンジである。

おばけナイター
 どん平は墓場で魔法のバットを拾い、それを使ってホームランを連発し、チームごとプロ野球にスカウトされるまでになるが、それは妖怪のバットで・・・。

 これも先日アニメ(60's)を観たが、こちらもヒャクメが出てきたり牙ぐるいのキャラクターが活きていたりといい感じにアレンジされているが、大筋は同じ。
こちらの原作版では審判がクトゥルフ神話に出てきそうな巨大で目や口がやたらについているディテール満載の化物なのだが、流石にそれを描くのはしんどすぎたのか、アニメ版では梅干しみたいなおっさん妖怪になっていた(笑)

吸血木
 村人たちが次々に木になってしまう事件が。
村の老人に頼まれた鬼太郎が調査に向かうと、村に着く前から遠くの山の上に異様なものが見えた・・・。

 妖怪「のびあがり」の画(画像)があまりにも異様で恐ろしすぎる。
先生のことだからなにか元ネタがあるのかとも思うが、とにかく点描を駆使したのびあがりの異様な姿の画の1つ1つがほんとに怖い。
やってることも人々を木にするだけでなく旅客機を落としまくるし、なんでか手がいっぱい生えてくるし、しかも最後まで一言もしゃべらないし、もちろん鬼太郎もあっけなく木にされるし(笑)で、ほんとに怖すぎる。
傑作。

猫仙人
 前に読んだちくま文庫の「ゲゲゲの鬼太郎2 妖怪まんが集5」と同内容。

 元々外れのほとんど無い水木先生の作品だが、本書は中でも粒選りの傑作揃いだと思う。
特に「吸血木」と「猫仙人」の2つはマジで怖くて面白い。
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