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2025年01月31日21:56

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剣客商売十一 勝負

を読んだ。池波正太郎著。
剣の師弟
 道に迷って木立の中に入ってしまった小兵衛は、侍3人が町人1人を取り囲んでいるところに遭遇するが、意外なことに町人が侍3人を圧倒しているようだった。
その後煮売り酒場に落ち着いた小兵衛だったが、そこにさっきの町人が訪れる。しかもその連れの侍はかつての小兵衛の弟子だった・・・。

 色々と切ない話で、それは当時の江戸の状況も大きく影響している。
それがなんだか今の日本の更に悲惨な状況を思い起こさせて泣きそうになった(汗)

勝負
 試合をすることになった大治郎がそれを小兵衛に告げると、「負けてやれ」と言われて困惑する。
相手は28歳の一刀流の使い手で、大治郎に勝てば八万石の城主の剣術指南役に召し抱えられるのだ。
しかし勝負をわざと負けるなどという選択肢は思いつきもしないクソ真面目な大治郎はモヤモヤしまくり・・・。

 一歩大人になる大治郎(笑)
そして子どもも生まれる(笑)

初孫命名
 大治郎は息子の名前を小太郎にしたいと言うが、小兵衛が却下。
その後籠に乗っていた小兵衛だが、腹を壊して林の中へ(笑)
そうしてや林の中でしゃがんでいる小兵衛の耳に聞こえてきたのは、なんと小兵衛の隠宅への襲撃計画だった・・・。

 最後の一行が小兵衛の親友の松崎助右衛門の台詞なのだが、これが最高の切れ味のオチになっていて痛快♪

その日の三冬
 産後20日ほどで初めて外出した三冬は、寺の境内で浪人風の男が侍を斬り殺す現場に出くわすことに。
しかもその浪人は三冬のよく知る人物だった・・・。

 三冬の優しさがいい感じなのだがこれまたなかなか切ない話で、なんとなく「アダルト・ウルフガイ 狼は泣かず」を思い出した(汗)

時雨蕎麦
 小兵衛に声をかけてきたのは、おはるが「鰻の頭」と呼んでいるひょろ長い肢体の川上角五郎だった。
その角五郎は60歳にもなろうというのに40にもならない若い女との結婚が決まったと浮き立っていた。
その後結婚相手がいる店に行って話を聞いた小兵衛はそれが大きな勘違いだと知り・・・。

 63のお崎さんがかっこよくて可愛い(笑)

助太刀
 大治郎は柳原土手でカタツムリの絵の描いてある団扇を購入したむさ苦しい男のやっている露店を1年ぶりに見つけ、嬉しくなった。
今度は小兵衛の分も含めて大金を払って購入するが、その後団扇屋がガラの悪い侍3人に殴られているのを見かけ・・・。

 上の紹介文では全然本編に入っていない(笑)
要するに敵討ちの話なのだが、敵討ちシステムというのはやはりどうも条件が厳しすぎる気がする(汗)
また敵討ちと同時に再び小兵衛の隠宅襲撃が発生するのだが、今回は大治郎までおり、10人がかりでも話にならないのだった(笑)
小兵衛が世話した結果がどうなったのかを知りたい(汗)

小判二十両
 橋場の船宿「鯉屋」でおはるの舟を待っていた小兵衛は、そこにキツネのような顔の町人と浪人体の五十男が訪れるのを見る。
浪人風の男はまたしても小兵衛のかつての弟子だった・・・。

 その男小野田万蔵の生い立ちからその後の人生どこもかしこも切なすぎ、あとで説明を聞くと小兵衛がうるうるしていたのも納得(汗)
 ところでこの話で小兵衛の夏の好物として紹介されていたのが、井戸水でよく冷やした豆腐にすりおろした生姜をのせて醤油と酒と数滴のごま油を混ぜたかけ汁で食べるというもので、そりゃあうまいわ(笑)

 孫もできて、なんだか小兵衛がだんだん爺くさくなってきた。まあ元々爺なのだが(笑)
おそらく著者の年齢とか考え方とかも大きく影響しているのだろうと思う。
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