を読んだ。2回目。
ギャビン・ライアル著/菊池光訳。
大学に入ってすぐの頃「読まずに死ねるか!」を読んで、すぐに表題の文庫を手に入れて読んでみたのだが、ピンと来なかった。
で、今回読み直してみたところ、最高!!!とまでは言わないまでも(笑)、とてもおもしろく読めた。
限られたキャラクターがどいつもこいつもうまく描けているのは勿論として、銃や車、事件を支えるその他のディテールが、これまた素晴らしく書き込まれている。
これは確かに名作と言うにふさわしい内容だと思った。
そして同時に昔読んだときにもう一つ楽しめなかった理由も想像がついた。
まず翻訳がもう一つ。
今回読んでいても、誰が喋ったセリフなのかわからなくなることが数え切れないくらいあった。同じく誰の行動かも推理しないとわからない部分も。
最近まあまあのペースで本を読んでいるが、こんなに混乱が頻発した本は初めてである。
そして未知の情報が多い。
ヨーロッパのレジスタンスの内容であったり、株式であったり、要塞地帯の構造であったり、当時の化夢宇留仁には(今でもそうだが/汗)荷が重い描写が意外に多く含まれていた。
グーグルが無い。
今回も「コーヒーとパスティスを注文した」という文章に対して、パスティスとはパスタの親戚かしら?とか思ったのだが、ググったらアブサンを源流としたフランスでは一般的なリキュールだとわかった。
他にも最近はググって初めてわかったということが多い。
以上の理由から、当時の化夢宇留仁にはこの本の内容は荷が重かったというのが想像できた。
実は今回読み直そうと思ったら本を紛失しており、でも表紙が気に入っていたのであえて古本で同じ表紙のものを購入し直したのだが、最近新訳版が出ているらしい。
おそらくそっちでは誰のセリフかわからなくなるなどということは最小限に抑えられているものと思う。というかそういう問題を解決するために新訳版が出たのだろう。
今回納得の行かなかった箇所が一箇所ある。
なぜ運転手は殺される必要があったのか?
顔を見られたからだと説明されているが、筋からすると顔を見られていても困る理由が全く見当たらない。
それで殺すのなら親兄弟も殺さないといけないのでは(汗)?
あ、今わかった。
顔はいいけど、その時そこにいたと知られるのがまずかったんだ。
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