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2015年01月05日23:37

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俗物図鑑

を読んだ。2014年11月27日。筒井康隆著。新潮文庫。
 接待をさせたら右に出る者が無く、大口の契約をとってくるので会社でも一目おかれている雷門リョウ介は、あまりにも家をほったらかしにしていたので息子に家から叩き出され、元社長の情婦とアパートを借りて住みはじめる。
同時に彼の周りには様々な奇妙な趣味を持った人間が集まりだし、やがて世間に認められない趣味を持つ評論家集団「梁山泊」として活動を始める。
彼らは世間の話題を集め、人気者となるが、飽きられてきた頃、最後の大事件を・・・。

 中学の頃よく読んでいた筒井だが、最近本の整理をしたらダンボールから大量に出てきたので、ぼんやりと面白かった記憶のある本作を読んでみた。
結果としては、あまりにも執筆当時の世俗臭がきついのと、あまりにも筒井節全開なのに圧倒されはしたが、なかなか楽しめた。
本作の白眉はなんと言っても集まってくる奇人変人の描写で、上では上品に「奇妙な趣味を持った人間」などと書いたが、実際には「贈答品評論家」「接待評論家」まではいいとして、「ゲロ評論家」「盗聴評論家」「横領評論家」「放火評論家」「皮膚病評論家」「麻薬評論家」「月経評論家」「たん壺評論家」「カンニング評論家」「自殺評論家」「墜落評論家」と犯罪そのものな上に汚すぎるのが並び、彼らが趣味の説明をしているところなど、特にたん壺評論家のそれなどはマジで吐きそうになる(汗)
まさに筒井節全開(汗)
最後になだれ込んでゆく破滅にしても、なぜそこまでするのか、繰状態のなせる技としか言いようがなく、それもあえてそのように描いているのが筒井らしい。
 それにしても前々から思っていたのだが、筒井ってSF作家かな???
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