mixiユーザー(id:462499)

2026年03月05日20:19

25 view

剣客商売十四 暗殺者

を読んだ。池波正太郎著
 風雅な料理屋の離れ座敷で、年配の男が浪人風の男に仕切りになにかを頼んでいる。
それは暗殺の依頼だった。
標的は世のため人のためにならぬ悪事を働いているが非常に腕が立つので、他に頼める人がいない。今回は特別に五十両を報酬に渡すと言うが、浪人風の男は4歳になった子どもと遊ぶのが楽しいのだと言って断った。
 内山文太が死んで以来塞ぎ込んでいた秋山小兵衛だったが、文太の孫と結婚した横山正元の家に泊まって朝に帰路についたときには晴れ晴れとした顔をしていた。
ところがその道中、浪人風の男が同じく2人の浪人風の男に襲われそうになっているのに出くわし・・・。

 襲われていたのは暗殺を断った浪人波川周蔵で、その後彼の視点と秋山小兵衛の視点の2つのストーリーラインが展開し、やがてはそこに秋山大治郎の名前も挙がってきてそれらは1つに集約していく・・・のはいいのだが、また短編集に見せかけた長編である。
読んでいるときの違和感が気持ち悪いので、長編なら長編と最初からわかるようにしておいてほしい(笑)
しかし本作はミステリーの要素も強く、ストーリーがとてもよくできていて、最初から最後まで隙無く面白かった。
最後の見せ場もかっこいい。
印象的だったのは波川周蔵の家族で、娘も含めて無口な人ばかりなのに超あったかラブラブ一家だというのが天国みたいでなんだかすごかった(汗)。
少し残念なのはおはると三冬の活躍シーンがほとんど無いところだが、料理が出てくるシーンはそこそこあって相変わらずどれもうまそう。
また本作では初めて小兵衛がはっきりと敵わないと認める敵が登場し、かつ小兵衛が大治郎なら互角と見ることで、この親子の強さが逆転したことが示されたのが興味深かった。
まあ毎日精進を重ねる若い男に対して、毎日食っちゃ寝食っちゃ寝している老人がいつまでも強者であるということがあり得ないのだが(笑)
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2026年03月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    

最近の日記

もっと見る