を読んだ。マイケル・ムアコック著/深町真理子訳
カマルグへの帰路の途中でたどり着いたソリアンダムの廃墟で一息ついた一行だが、そこにも暗黒帝国の魔の手がのびていた。
しかもその指揮官はあのフランス人だった・・・。
冒頭の「ルーンの杖秘録」の抜粋で、これまでのあらすじが書かれている。
それによると、ハマダンを発った一行はタラブルスの港を目指していたが、道中のシラニア砂漠で道に迷って半死半生の目にあったあげく、なんとかソリアンダムの廃墟にたどり着いた・・・って、全然そんな展開は覚えがないので慌てて1巻を見直したところ、やはりハマダンを発ったところで終わっていた(笑)
そんなしれっと本1冊分くらいの冒険をあらすじ部分に入れるなよと思ったのだが、本編を読み始めるとまさに大冒険の連続で、確かに砂漠で道に迷うくらいはどうということもないのだとわかった(笑)
ちうわけでバロウズもかくやというような大冒険が繰り広げられるわけだが、やはり全然その味わいは違う。まず戦争状態であり、その描写がしっかりしている。戦争といえば合戦シーンが目に浮かぶかと思うが、本作では後方の補給などの大部隊の移動やキャンプの描写がリアリティがあって、まさに戦場に近づいていっているという雰囲気があるのだ。
もちろん著者ならではのエターナル・チャンピオン要素も健在で、黒玉と黄金の騎士がでてくると途端にそれっぽい雰囲気になるのと、敵の描写もひねりまくっており、途中で出てくる「狂える神」の容姿や態度もまさにムアコックならではという感じ。
また本作では意外な人物が大活躍してむしろそこが一番の見どころという感じなのだが、前巻のオラダーンといい、ムアコックは仲間を描くのも非常にうまい。
ちうわけで王道エピック・ファンタジーとして非常に楽しめた。
やっぱりエルリックのときは「どうせエルリックだし」という気持ち(笑)で読んでしまうところを、ホークムーンの場合はちゃんと感情移入できるのも大きいと思う(笑)
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