を読んだ。野田昌宏著。
漆黒の機体に機種に白い百合の花をあしらった特設第137部隊・輸送艇3号が星涯市の外れの旧港に着陸し、積荷を降ろす。積荷は国境での紛争で殉職した兵士たちの遺体だった。
ハインケルと別れた和尚と又八は、なんとかして惑星を脱出しようとするが、警察の警戒は予想以上で、絶体絶命のピンチに炸裂したのは和尚の猿芝居だった。
一方なんとか冥土河原にたどり着いたクロパン大王だったが、偽の着陸誘導に導かれて谷底へ・・・。
危機また危機の連続を、持ち前の機転で乗り越えていく乞食軍団メンバーたち・・・と書くといかにもなスペースオペラが思い浮かぶかもしれないが、全然違う。
いやそもそも著者が日本で初めての本格的なスペースオペラを書くという意気込みで(クラッシャー・ジョウに先を越されたが)書かれているのでスペースオペラには違いないのだが、そこにはおそらく「今までにない」というのも含まれていたのだろう。
なのでクラッシャージョウはいかにもなスペースオペラと言って差し支えないと思うが、本シリーズは全然違うのだ。
やたらに日本人や凝った日本語が出てくるのも勿論その要素の1つだが、それよりなにより大人と子供の中間くらいの微妙な点を突いているのが原因だと思う。
様々な設定や悪い奴らの陰謀やらは、スペースオペラというにはあまりにもリアリティがありすぎ、子どもが読んでも全然ついていけない領域。
しかしそれに対する乞食軍団の活躍ぶりは子どももやんやと盛り上がるような雰囲気で、このミスマッチが本シリーズの独特な雰囲気を作り出しているのだと思う。
面白いのかと言われると現時点ではまあまあ(汗)と言った感じだが、唯一無二という点では2巻の時点でも十分にその存在感を示していると思う。
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