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2025年03月11日21:31

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ゲゲゲの鬼太郎(少年マガジン版)6

を3月9日に読んだ。水木しげる著
血戦小笠原
 小笠原のジャングルで数千年も生きてきた妖怪樹の調子が悪く、ドラキュラ博士は妖怪の血の不足だと診断した。
妖怪の血の血液銀行と言えば恐山だが、今は鬼太郎のせいで自由に血を取り出せない。
ドラキュラ博士は報酬に父島を貰う約束で、鬼太郎を退治することにする。
 鬼太郎はゲゲゲの森の手の木の上でダラダラしていたが、妖怪ポストに入っていた小笠原の子どもからの手紙を見てカラスヘリコプターで向かう。
ところがそれはドラキュラの罠で・・・。

 今回の吸血鬼はドラキュラで、顔もそっくりだし「妖怪大戦争」に出てきたドラキュラと同一人物らしい。
しかしなんで小笠原で吸血樹の診断をしているのかは不明(笑)
罠にかかり、脱出後も吸血綿につかまって動けなくなっていいところのない鬼太郎の代わりに、目玉のおやじ、ねずみ男、子泣きじじい、砂かけばばあ、一反もめん、ぬり壁などが協力するが、ドラキュラは南方の妖怪を集めて対決する。
この南方妖怪がどいつもこいつも見たことのある異国風のやつで、なんだか情緒があってよい。

妖怪大統領
 浦島太郎の子孫である浦島博士からの手紙が妖怪ポストに入っていた。
博士は玉手箱に入っていたものと同じ気体を発見し、そのために人類全体が老化して絶滅していまう危険があるので、鬼太郎に廃棄してもらうのを望んでいた。
気体の入った玉手箱を受け取った鬼太郎はパン屋に入り、30個のあんパンを平らげて倒れ、気づいた時には警察に捕まっていた。もちろん玉手箱は消えていた。
それは妖怪大統領の仕業で、鬼太郎は仲間を集めて玉手箱を取り戻そうとするが、妖怪大統領は玉手箱の蓋を開け・・・。

 とりあえず浦島太郎がどうやって子孫を残したのかが気になる(笑)
乙姫様と・・・(汗)
そして鬼太郎は保釈してもらうためにねずみ男に2万円を借りるのだが、こんな金額初めて見た上にねずみ男が持っているというのが信じがたい(笑)
 妖怪大統領は実は名前ばかりで全然大統領ではなく、葬頭河婆(そうずかばばあ)の言いなりなのだが、こいつのやることがなかなかえげつなく、鬼太郎は石にされた上に鉄の箱に入れられて海に捨てられてしまうのだ(汗)
そしてなんとか解決した鬼太郎たちを、浦島博士はライスカレーでもてなすのだった(笑)

鏡合戦
 鏡を背負ったねずみ男が鬼太郎の引っ越し先を探して森をさまよい、よくやく見つけたのは樹海の中にある天保時代から空き家だという小屋だった。
ねずみ男は鬼太郎が妖怪餅をついているのを見て持ってきた鏡と取り替えてくれという。
承諾する鬼太郎だが、鏡の中には女の子が・・・。

 前に読んだちくま文庫の「ゲゲゲの鬼太郎4 妖怪獣」収録のものと同内容。
鏡の中の女の子を助けるために、妖怪たちが集まって「呼び出しの歌」の合唱をするのが楽しい。

さざえ鬼
 ねずみ男は、鬼太郎が生きた人魚の子どもを刺し身にするとおいしいと言って売り歩いているのと遭遇する。売った金でカラーテレビを買おうとしているらしい。
ところがその後再び鬼太郎と出会い、さっき会ったのは偽物だとわかる。
偽鬼太郎が人魚の子どもを捕まえたと言っていた千葉海岸の天狗岩に行き、人魚の子どもに人魚の住処を教えてもらうが、そこではさざえ鬼が待ち伏せしており・・・。

 さざえ鬼の単純なシルエットに水木先生独特の点描による模様が施されたデザインがかっこいい。
そして鬼太郎は岩に挟まれてプレスされ、平べったくなったところをさざえ鬼に上品にナイフとフォークで美味しくいただかれるのである(笑)

穴ぐら入道
 やくざが妖怪を捕らえて見世物にして儲けようと、妖怪がいるという噂のぼたもち山へ。
そこの廃坑に入っていくと、地面に穴がいくつもあり、そこから無数の蜘蛛が這い出してきていた。
それは穴ぐら入道の蜘蛛養殖場だった。
子分たちは穴ぐら入道に追い払われたが、親分は肝が座っており、穴ぐら入道の攻撃を意に介さず、騙して穴ぐら入道を冷蔵庫の中に閉じ込めてしまう。
 こおろぎから穴ぐら入道が酷い目にあっていると聞いた鬼太郎は、良心かびをヤクザたちに吸わせ・・・。

 人間のために妖怪が酷い目にあい、鬼太郎が助けるといういつもの逆パターン。
これがなかなか味わい深くて面白い。
ちうか穴ぐら入道の食用蜘蛛の養殖に対し、ヤクザは廃坑で椎茸を栽培したいという、どっちもささやかすぎる抗争がなんだかほんわかしていて、穴ぐら入道の欲のないキャラクターもいい感じでとてもよい。
また穴ぐら入道の蜘蛛養殖穴が「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」っぽくもあったのを記しておく(笑)

手の目
 ある中学生の手が何者かに操られ、高校受験にも失敗し、更にはその手が殺人を犯してしまい、絶望しているところで鬼太郎と会う。
鬼太郎はその原因である「手の目」と対決する。

 またまた通りすがりの砂かけばばあが助けてくれる(笑)
また妖力を封じられ、どうしようもなくなって押し入れに隠れている手の目が可愛い(笑)

妖怪ラリー
 ねずみ男がテレビ局に売り込んだのは、世界中から妖怪が集まって開催される妖怪ラリーの実況中継だった。
日本代表はもちろん鬼太郎。優勝候補はバックベアードである。

 中国代表水虎が毛沢東語録どおりにレースをすれば勝敗などどうでもいいとか(笑)、変に社会性があって面白い。
しかしそもそも妖怪ラリーってどういう発想なんだ(笑)?

ゆうれい電車
 キャバレー(スナック?)で飲んでいた鬼太郎とねずみ男は、他の客とお化けがいるいないで喧嘩になり、鬼太郎は殴られて大きなこぶが出来る。
鬼太郎は冷静に同じ大きさのこぶで仕返しさせてもらうと言う。
店を出た鬼太郎を殴った二人組は、電車に乗って家に帰ろうとするが、乗った電車は普通の電車ではなかった・・・。

 前に読んだちくま文庫の「ゲゲゲの鬼太郎2 妖怪まんが集5」と同内容。
いかにもな怪談話で、振り返ってみれば水木先生の作品の中では珍しい内容だと思う。
なかなか味わい深い。
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