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2024年02月18日22:10

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宇宙大作戦 謎の精神寄生体

を2月17日に読んだ。実家にて。
ジェムズ・ブリッシュ著/佐和誠訳
決闘場
ジーン・L・クーン原案
 セクタス星系第3惑星の基地の司令官トラバースからエンタープライズに招待の通信が入った。トラバースの用意するごちそうの味は保証付きだったので喜んで基地に向かうが、そこに待っていたのは皆殺しになり、廃墟と化した基地の姿だった。
基地を攻撃した何者かが偽の通信を送り、エンタープライズをおびき寄せたのだ。
しかしエンタープライズは敵艦を撃退し、逃亡する敵艦の追跡に入った。
ところがある星系で両船とも動きを封じられ、メトロン星人と名乗る者からの通信が入る。
カークがはっと気づくと荒野のような惑星上で恐竜のような異星人と相対していた・・・。

 だいたいテレビ通りの内容。
メトロン星人はウルトラセブンに負けてから、自分磨きに精をだして高度で平和的な知性を身に着けた模様(笑)

アーマゲドン
ロバート・ハムナー、ジーン・L・クーン原案
 フォックス大使を乗せたエンタープライズは宇宙連邦所属船ヴァリアントが行方不明になったエミニアー7に向かっていたが、目的地からのコード710(無条件での接近禁止の警告)を受ける。
カークはさっさと引き上げたかったが、フォックス大使がそれを許さなかった。
エミニアー7に到着し、カーク達が上陸してみると、意外なことに住民たちの対応は丁寧で、しかも非常に高度な文明を築いていた。
ところが警報が鳴り響いた直後から状況が変わり・・・。

 元のエピソードからなかなか考えさせられる内容で、小説版ではその辺がテレビよりもわかりやすく伝わってきたように思う。
相手が即座に攻撃してきたら終わってるけど(笑)
しかし最大の問題はタムラ秘書がいないこと(笑)

明日はきのう
D・C・フォンタナ原案
 エンタープライズは暗黒星と衝突し、1970年代の地球にタイムスリップしてしまう。
しかも機能不全を起こしてシールドを張れない状態で米軍に察知され、迎撃戦闘機に攻撃されそうになる。
カークはとっさに戦闘機のパイロットを転送収容する。
未来のことを知ってしまったジョン・クリストファー大尉をもはや地球に戻すわけにはいかなかったが、彼の息子が宇宙開発に多大な貢献をしていることが判明し・・・。

 コメディタッチのテレビ版で無茶苦茶だったカークの行動が、もう少し納得の行く説明がされている。
ラストの非常に都合のいい展開は仕方ないとして、タイムパラドックス的な部分は面白く表現できている佳作だと思う。
それ以外のメチャクチャなシーンはほぼ全てカット(笑)
米軍機パイロットが上空を飛ぶエンタープライズを見てその驚きを報告するところは胸熱。

慈悲の使命
ジョージ・L・クーン原案
 オーガニア星系でクリンゴン船の攻撃を受けるエンタープライズだったが、反撃によってクリンゴン船は破壊された。しかしクリンゴンの艦隊が駆けつけてくるのは間違いない。
オーガニア星系はこれといった価値の無い星系だったが、その場所は惑星艦隊もクリンゴン帝国も、それぞれ前哨基地にするのにちょうどいい場所にあったのだ。
ところがオーガニア人はカークの話をはねのけ、保護も全く必要ないと言い切る。
そこにクリンゴンの艦隊が現れ・・・。

 テレビでもクリンゴンの司令官コール(本作ではコル)が最高だったが、小説版でも彼の魅力が最大限発揮されていてとても面白い。
やっぱクリンゴンはこうじゃなきゃね。

軍法会議
ドン・M・マンキーウィッツ、スティーヴン・W・カラバツォス原案
 イオン嵐を乗り切ったエンタープライズだったが、その時ベンジャミン・フィニーが嵐の観測中だったサブ・タンクが切り離され、死亡していた。
カークはその報告書を提出するが、コンピューターの記録ではカークは緊急待避命令が発令される前にタンクを切り離したことになっており・・・。

 コンピューターの記録の改ざんが可能性としても示されないのは、まだほんとうにコンピューターが実務で使われる機会が少なかったからだろう。
そして本作はその先駆的な内容を描いていたということだと思う。

謎の精神寄生体
スティーヴン・W・カラバツォス原案
 謎の集団発狂によって次々に惑星上の人間が死滅。しかもそれは異なる恒星系にまで及んでいた。
エンタープライズが次の発生地点と目されるデネヴァ星系に接近すると、そこではすでに集団発狂が発生していた・・・。

 だいたいテレビと同内容で、またテレビでは納得行かなかった点のいくつかは修正されている。光が磁力になったり。
しかし一番の変化はテレビではデネヴァでカークの兄が亡くなるという描写がすっかり無くなっていたことで、しかも巻末のキャラクター紹介ではカークの兄は戦争で亡くなったことになっていた。

永遠の淵に立つ都市
ハーラン・エリスン原案
 事故でコードラジンを大量に自分に注射してしまったマッコイが転送機で未知の惑星地表へ降下。
そこには奇妙なオブジェのようなものがあり、それが時間変異を起こしていた。
それは自らを永遠の守護者と名乗り、過去の様子を映し出す。
そこに飛び込んでいくマッコイ・・・。

 冒頭にテレビとは大きく変更したところがあると書かれているが、読んだ印象はほぼテレビ通り。
テレビで感じたマッコイのご都合主義的な部分はうまく誤魔化してあったようで、こちらではそんな印象を受けなかった。

宇宙種
キャリー・ウィルバー、ジーン・L・クーン原案
 エンタープライズが発見したのは1990年代の宇宙船ボタニー・ベイ号で、中には100名近い人間が搭乗していたがコールドスリープ状態だった。
当時の地球は優生学戦争によって大混乱に陥っており、満足な記録も残っておらず、その船のこともわからなかったが、とりあえずリーダーらしき人物を蘇生してみると・・・。

 だいたいテレビ通りの展開だが、カークが脱出してからの展開がすっとばされてびっくりした。
確かに物語的にはほぼ終わっているのでそこをダラダラと描かれても困るのだが、一応見せ場だと思うのだが・・・(汗)

 ほとんどがテレビで印象的だったエピソードで、そのせいか大きな変化を感じたのは「明日はきのう」くらいだった。
それはそれで安心だが、もうちょっと変化があってもよかったかも。
変化したらしたで文句を言うかもしれないが(笑)
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