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2022年12月02日21:29

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剣客商売二 辻斬り

を読んだ。池波正太郎著

鬼熊酒場
 値段は安く、酒も料理もよいが、主人が尋常ではない殺気を放っている鬼熊という酒場があった。
秋山小兵衛もたまに顔を出していたが、ある日鬼熊の主人が草原でもがき苦しんでいる姿を目撃し・・・。

 頑固すぎるおやじがかっこいい。
しかしできればおやじが倒れたあとでおやじの心配は杞憂だったとわかるシーンが欲しかったかも。

辻斬り
 よりによって小兵衛に襲いかかる3人組の辻斬り。
辻斬りの頭が幕府の御目付である永井十太夫だと知った小兵衛は・・・。

 罠だと知りつつ乗り込んでいく親子のシーンがかっこいい。
大治郎もなんとなく余裕が出てきたように思う。

老虎
 大治郎は武者修行時代にお世話になった四天流道場主である山本孫介とばったり出会う。
話を聞けば、孫介の一人息子源太郎が江戸見物に出たきり戻っていないのだという。
一緒に行方を探す大治郎だったが・・・。

 四天流が無茶苦茶すぎる上に、それを使う源太郎が金太郎扱いなのがぴったりで面白かった。
源太郎もメインキャストになれば面白かったのに。
そして客の長逗留でおはるがすねはじめるのが可愛い(笑)

悪い虫
 大治郎がチンピラを懲らしめるのを見て、弟子入りを志願してきたのは辻売りの鰻屋の又六という若い男だった。
しかし又六は10日で強くなりたいと言う。

 SMショーみたいな即席剣術指南(笑)
まだファーストフード扱いだった鰻の解説も面白い。

三冬の乳房
 佐々木三冬が怪しい集団を蹴散らし、彼らが運んでいた駕籠をあらためてみると、案の定中には誘拐されたと思しい女が入れられていた。
女はお雪といい、小間物問屋山崎屋卯兵衛の娘だったが、彼女を取り戻しに来た山崎屋の面々の様子はどこかおかしかった・・・。

 タイトルで「うほ〜〜〜っ!?」っとなったが、そういう話ではなかった(どういう話?/笑)
しかしまた小兵衛が10日も抱いてくれてないとすねはじめるおはるが可愛い(笑)

妖怪・小雨坊
 おはるが庭先で、先日見た「画図・百鬼夜行」に載っていた小雨坊を見たと言って震え上がっていた。
そこにやってきた大治郎も、その小雨坊とそっくりの男を見ていた。
そんなところに小兵衛を訪ねてきたのは、大治郎が右腕を切り落とした伊藤三弥の父親だった・・・。

 その描写を読んで化夢宇留仁の脳内に浮かんだ小雨坊の顔はヴォルデモートだった(笑)
なので化夢宇留仁の脳内では小兵衛とヴォルデモートが激しく斬り合っていた(笑)
これまで出てきた中では最強の敵に相応しい風貌だと思った(笑)
 2つ気になることがあった。
1つは「まゆ曇の金ちゃん」に出てきた三弥の父親がやったことと、本作での態度がちょっと不自然に思ったところだが、よく考えてみればそうでもないかも(笑)
2つ目はいびり殺されてしまった見知らぬ若奥さんが可哀想過ぎるというところで、あそこで弥七が助けに入らなかった理由が思いつかない。

不二楼・蘭の間
 家が全焼してしまったのでしばらく不二楼に住まわせてもらうことになった小兵衛とおはる。
ところがここの離れの雪隠で、今度は小兵衛が物騒な会話を盗み聞きすることになり・・・。

 ちょっと変態じみてきた小兵衛(笑)
一番良かったのは新婚旅行みたいになって喜ぶおはる(笑)

 ちうわけで2冊目を読んだわけだが、セットで落札したのは新装版だったので、文字は大きくなってルビも増え、あっという間に読み終わってしまい、ますますラノベっぽくなってきた(笑)
また上では書かなかったが、大治郎の1番弟子となった老中毒殺未遂犯の息子である粂太郎が様々なシーンで実に便利に使われているのも印象的だった(笑)
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