を読んだ。
ウィル・ハリス著/斎藤数衛訳
メキシコ人の家政婦が発見したときには、すでにマリア・アタベリーは後頭部の傷で虫の息だった。マリアは彼女に「ポケットの中を見るように」と言い残して死んだ。
妹のアリスンがマリアの肖像画を描いていたことで、ハネムーン中だったクリフとモナは急遽ロスに戻る。
アリスンが描きかけの肖像画を取り戻す手伝いをするはずだったのだが、やがて殺人事件の調査に乗り出すことに・・・。
悪くはない。
前作「殺人詩篇」と変わらずなんだかほんわかした雰囲気で、キャラクターもみんな魅力的なのだが、なんだか本作は散漫に感じた。
キャラクターがみんな魅力的と書いたが、実は主人公クリフ・ハンガーだけはあまり面白くない(汗)
前作はそれでも英文学教授を辞めたばかりの元ベトナム兵が素人探偵になるということで、感情移入もしやすかったのだが、今回はそのへんが全部片付いてしまっているので、なんだか仙人みたい(汗)
その上キャラクター的には薄く、読者の注意を引き続けるにはあまりにも力不足。
シチュエーション的にはクリスティの「もの言えぬ証人」に近く、思慮深い女家長の死とその財産の相続が大きく影響してくるのだが、だからこそ余計に読者を引き込む力の差を感じたのかもしれない。
ミステリとしては相変わらず本気で謎解きを楽しませるスタイルではないのであっさりした感じでそれが悪いわけではないのだが、やはり特別良かったわけでもない(汗)
まあ退屈しないで最後まで読むことはできるし、うふっとなるところも多いのだが、1冊の本としては特別面白いものではないと言えるだろう。
そういえば著者のことを調べてみたが、書いた本は3冊らしいが、英語版wikiにも出てこないところをみると、完全に忘れ去られた存在らしい(汗)
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