これは、戦車を使った武道、「戦車道」が女子の嗜みとされる世界を描いたアニメの続編となるシリーズ。
第一弾と同じ、全12話構成となるが、本シリーズは劇場版として本来の2話を劇場版1話にまとめ、全6話での劇場公開となった。本作はその第3話となる。
監督は、本シリーズ通して監督を務める水島努。脚本は、定評のある吉田玲子。
渕上舞、茅野愛衣、尾崎真実、中上育実、井口裕香ら主要キャストも当然続投となる。
冬季無限軌道杯第2回戦に臨む大洗女子学園チームは、ジャングルや夜戦という慣れぬ環境で、知波単学園に思わぬ苦戦を強いられる。
一方、サンダース大学付属高校vs継続高校、黒森峰女学園vsプラウダ高校、聖グロリアーナ女学院vsアンツィオ高校といった、他校の試合の行方も混沌としていた……
本作の中心となるのは、やはり、冬季無限軌道杯第2回戦。相手は、日本戦車を揃えた知波単学園で、これに思わぬ苦戦を強いられる――これまで無謀な“突撃”を繰り返しては敗北していた知波単だが、大学選抜との戦いを経て、擬装して身を潜めてからの奇襲と言う戦術を駆使するようになっていたのだ。
ジャングルや夜戦という環境、そして知波単の新戦車として「特二式内火艇」と言う水陸両用戦車を登場させ、“水上を航走する”戦車と言う、これまでにない相手との対戦を描いている。
そうした初登場の戦車を含め、前シリーズより進化したCGで描かれた様々なメカ、マニア心をくすぐるディティール、お馴染みのキャラクターによる、シリアスとギャグのバランスが絶妙な物語、と「ガルパン」の魅力は相変わらず、ではある。
ただ、今回、ちょっと勿体ない、と思ったのは、ジャングル内での夜戦のシーン……本来、暗くて障害物が多く、身動きが取れない筈なのに、そこでいつものようにドタバタ走り回ってしまっては、折角の舞台設定が台無しではないか、と思ってしまった――ここは、ジャングルに身を潜めて待ち受ける知波単相手に、知恵と工夫で、詰め将棋のように追い込んで行く……と言うような展開が出来なかったものだろうか?
本シリーズから登場した第一大戦の戦車の活躍など、メカ的なリアリティが前シリーズより後退してしまったようで、ちょっと残念に感じた。
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