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2026年09月02日21:51

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「トイ・ストーリー5」感想

 これは、おもちゃたちの世界を描くディズニー&ピクサーによるCGアニメ「トイ・ストーリー」シリーズの第5弾。
 監督は、本シリーズの脚本を手がけてきたアンドリュー・スタントン、共同監督をマッケナ・ハリスが務める。声の出演は、トム・ハンクス、ティム・アレン、ジョーン・キューザックといったレギュラー陣が続投。

 ボニーは今日もアンディから譲り受けた大好きなおもちゃたちと夢中になって遊んでいる。だが、ひとり遊びをするばかりで友達の出来ないボニーを心配し、両親はボニーに最新の電子タブレット“リリーパッド”をプレゼント。ゲームに通信機能など、多彩な機能を持つリリーパッドにボニーは夢中になり、しかも、リリーパッドの通信機能を使い、友達まで作ってしまう。
 そんなボニーの姿に「また『いらない』と言われるのでは」と不安になったジェシーは、ウッディを呼び出すのだが……

 ディズニー&ピクサーのCGアニメを代表する「トイ・ストーリー」シリーズも、振り返ってみれば第一作の「トイ・ストーリー」は1995年公開だから、既に30年以上も続いている事になる。当初、「人間を描く事はまだ難しいから」と言う事で、おもちゃを主人公に、あくまでおもちゃの視点から見た人間社会を描いた第一作から見れば、人間を違和感なく活き活きと描けるようになった最新作は正に隔世の感がある。
 そんな本作が描くのは、「新しいおもちゃ」の登場により、それまでのおもちゃがないがしろにされる、と言うのが基本で、謂わば第一作の焼き直し的な内容。
 だが、“おもちゃの物語”だった第一作に対し、本作に盛り込まれた内容と物語は膨大――そこには、子供の成長を願う親の気持ちがあり、大人さえも夢中にさせるネットワークアイテムの台頭があり、仮想空間で遊ぶようになった子供たちの姿がある、と……そんな盛り沢山の内容だが、そこは本シリーズにずっと携わって来たアンドリュー・スタントンだけに、大きな破綻なく、各キャラクターも活かして、ちゃんと面白くおもちゃたちの冒険に仕立ててはいる。だが、それでも、これは賛否分かれるのも判る気がした。一言で言えば、本作、細かな所が「雑」なのだ。
 まず、ボニーがおもちゃたちを使う“ごっこ遊び”……これまで、子供のおもちゃの遊び方、としていたこれ(自分も似たような遊びをしていたのを思い出す)を、他の子供がしない特別なもの、とするような描写には疑問を覚えたし、そんなボニーが遊び友達が出来ると共に、遊び仲間の輪を広げて行く、と言う展開も無理を感じた。他にも、今回は主役格のジェシーなのに、肝心な見せ場をウッディにとられてしまったり、ジェシーの思い出のアイテムに対する扱いなど、内容が多い故に構ってられないのも判るのだが、どうにも中途半端な、雑な扱いに見えて仕方なかった。

 本作は、第一作の焼き直し的内容であり、本作でシリーズリセットしてまだまだ続けられる、と言う見方をする向きもある……しかし、本作の余りに複雑で混沌とした内容、喋るカウボーイ人形と言う、時代から完全にずれた主人公と、時代との乖離を感じるようになったのも事実……キャストの年齢的な部分も含め、本シリーズもそろそろ幕引きの潮時ではないだろうか?
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